ボラセパマレーシアJP

スズキカップ2020開幕!ボラセパマレーシアJP的スズキカップ直前予想(グループステージ編)

スズキカップ2020は明日開幕

東南アジアサッカー連盟AFF選手権スズキカップ2020年大会がいよいよ明日12月5日に開幕します。東南アジアNo. 1を決めるこの大会は本来は隔年開催ですが、新型コロナ禍により昨年開催予定だった大会が中止されたことから、今大会では2020年大会の名前が使われています。また、開催方法も従来のホームアンドアウェイ方式から集中開催方式に変更され、今大会ではシンガポールでの開催となっています。

参加国と試合方式

東南アジアサッカー連盟所属の*11ヶ国が出場するこの大会は、ブルネイが直前に出場辞退を表明したことから、ブルネイとプレーオフで対戦予定だった東ティモールがそのまま本戦入りしています。この結果、10ヶ国中、タイ、フィリピン、ミャンマー、シンガポール、東ティモールがA組、ベトナム、マレーシア、インドネシア、カンボジア、ラオスがB組にそれぞれ分かれて1回戦総当りのグループステージを行い、両組の上位2ヶ国が2回戦制の準決勝に進出、さらにその勝者がやはり2回戦制の決勝を行い東南アジアNo. 1が決定されます。
*東南アジアサッカー連盟にはオーストラリアサッカー連盟も加盟していますが、このスズキカップにはオーストラリア代表は出場しません。

ボラセパマレーシアJP的グループステージ見どころ

マレーシアが入るB組では前回2018年大会優勝のベトナムの力が頭一つ、いや二つ、いや三つ・・・とにかくダントツで抜けています。東南アジアのチームで唯一、FIFAワールドカップ2022年大会アジア最終予選に残っていることからも明らかなように、今大会でも優勝候補筆頭です。マレーシアはこのベトナムとワールドカップ予選では同じ予選G組に入っており、予選の集中開催地となったアラブ首長国連邦のドバイで6月に対戦した際には、与えたPKが決勝ゴールとなり1-2で敗れています。少なくともこの6月の時点では個々の選手の身体の強さ、スピードなどではベトナムがマレーシアを圧倒していましたので、それからおよそ半年経った現在マレーシアが東南アジアNo. 1のチーム相手にどのようなサッカーを展開するかが見ものです。

ベトナム1強のB組ではマレーシアにとってはおそらくインドネシアが相手となる2位争いが熾烈を極めそうです。ワールドカップ予選ではやはり同じ予選G組に入っていたインドネシアとは新型コロナ感染拡大前の2019年にホーム、アウェイ共に対戦を終えており、6月のドバイでは対戦がありませんでした。ワールドカップ予選でマレーシアに連敗した後に就任した元韓国代表監督のシン・テヨン監督率いるチームはこのスズキカップに向けてトルコで合宿を行い、練習試合ではMリーグのペナンFCでプレーするリュウジ・ウトモに加え、やはり海外組の19歳エルカン・バゴット(英国2部イプスウィッチタウン)、20歳のエギ・マウラナ・フィクリ(スロバキア1部FKセニツァ)、21歳のウィタン・スレイマン(ポーランド1部レヒア・グダニスク)ら若い選手が加わったチームがミャンマーを破るなどチーム力も大きく変わっているようです。このインドネシアとはグループステージ最終戦で対戦することから、そこまでの3試合で確実に勝点を積み上げておきたいところです。そのためにもマレーシアは初戦の相手となる本田圭佑GM率いるカンボジア、2戦目のラオスにはいずれも勝利し、3戦目のベトナム戦を落としたとしても、インドネシアとの対戦までに2勝1敗としておけば、今大会では準決勝進出がノルマのマレーシアはプレッシャーを感じることなく自分たちのサッカーができるのではないでしょうか。

一方のA組は西野朗監督に代わりアレシャンドレ・ポルキン新監督が就任したタイ代表がチャナティップ・ソングラシン(札幌)、ティーラトン・ブンマタン(横浜)のJリーグ組に加え、その他の海外組も召集し、グループリーグ突破は順当です。ただし前回2018年大会準決勝ではホームでマレーシア相手に引き分け、アウェイゴールルールで決勝進出を逃しているだけに、AFF選手権最多優勝5回を誇るタイにとっては、優勝候補ベトナムとは決勝まで当たらないためにもグループリーグの1位突破を目指してくるでしょう。またB組同様、A組もおそらく開催国シンガポールとフィリピンの間で争われる2位争いが注目です。本来ならここにミャンマーが入ってくるべきですが、軍政と民主化との争いによる政情不安に加え、軍政反対への意思表示として代表招集を辞退する選手も出ており、戦力的にも今大会に関しては2位争いに絡んでくるのは難しそうです。

ということでボラセパマレーシア的には、A組がタイとフィリピン、B組はベトナムと願望込みでマレーシアを準決勝進出と予想してこの記事を締めくくりたいと思います。

スズキカップ2020日程

<グループステージA組>

2021年12月5日(日)
東ティモール – タイ(17時30分@シンガポール国立競技場)
シンガポール – ミャンマー(20時30分@シンガポール国立競技場)

2021年12月8日(水)
ミャンマー – 東ティモール (17時30分@シンガポール国立競技場)
フィリピン – シンガポール (20時30分@シンガポール国立競技場)

2021年12月11日(土)
東ティモール – フィリピン(17時30分@シンガポール国立競技場)
タイ – ミャンマー(20時30分@シンガポール国立競技場)

2021年12月14日(火)
フィリピン – タイ(17時30分@シンガポール国立競技場)
シンガポール – 東ティモール(20時30分@シンガポール国立競技場)

2021年12月18日(土)
タイ – シンガポール(20時30分@シンガポール国立競技場)
ミャンマー – フィリピン(20時30分@ビシャンスタジアム)

<グループステージB組>

2021年12月6日((月))
カンボジア – マレーシア(17時30分@ビシャンスタジアム)
ラオス – ベトナム(20時30分@ビシャンスタジアム)

2021年12月8日(水)
マレーシア – ラオス (17時30分@ビシャンスタジアム)
インドネシア – カンボジア (20時30分@ビシャンスタジアム)

2021年12月11日(土)
ラオス – インドネシア(17時30分@ビシャンスタジアム)
ベトナム – マレーシア(20時30分@ビシャンスタジアム)

2021年12月14日(火)
カンボジア – ラオス(17時30分@ビシャンスタジアム)
インドネシア – ベトナム(20時30分@ビシャンスタジアム)

2021年12月18日(土)
ベトナム – カンボジア(20時30分@ビシャンスタジアム)
マレーシア – インドネシア(20時30分@シンガポール国立競技場)

<準決勝第1回戦>

2021年12月22日(水)
A組2位 – B組1位(20時30分@シンガポール国立競技場)

2021年12月23日(木)
A組1位 – B組2位(20時30分@シンガポール国立競技場)

<準決勝第2回戦>

2021年12月25日(土)
B組1位 – A組2位(20時30分@シンガポール国立競技場)

2021年12月26日(日)
B組2位 – A組1位(20時30分@シンガポール国立競技場)

<決勝第1回戦>

2021年12月22日(水)
A組2位 – B組1位(20時30分@シンガポール国立競技場)

2021年12月23日(木)
A組1位 – B組2位(20時30分@シンガポール国立競技場)

<決勝第2回戦>

2021年12月29日(木)
準決勝勝者1 – 準決勝勝者2(20時30分@シンガポール国立競技場)

2022年1月1日(土)
準決勝勝者2 – 準決勝勝者1(20時30分@シンガポール国立競技場)

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ