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ACLグループステージI組第5節-JDTは広州に辛勝もグループ1位で最終節へ(ハイライト映像あり)

ACLグループステージI組第5節が4月27日に行われ、JDTはここまで未勝利の広州FCに1-0で辛勝しています。またこの試合の前に行われた蔚山現代対川崎フロンターレ戦で、蔚山が勝利したため、JDTと蔚山がいずれも勝点10で並びましたが、この2チームは直接対決でJDTが勝利しているため、規定でJDTが1位、蔚山が2位となり、以下川崎(勝点8)、広州(勝点0)となりました。この結果、JDTは最終節の蔚山現代戦で勝利すれば、悲願のグループステージ突破となります。

ACLでは、複数のチームが同じ勝点で並んだ場合には、当該チーム同士の勝点や得失差によって順位が決まるため、JDTはこの日の広州戦はスコアに関係なく勝てば良い試合でした。それもあってか、JDTのベンヤミン・モラ監督は大きくメンバーを入れ替えて、この試合に臨みました。

ここまでの4試合にフル出場したシェイン・ローリーとラヴェル・コービン=オン、そしてほぼフル出場のマシュー・デイヴィーズをベンチ外としたモラ監督は、2戦連続でナチョ・インサも休養させ、今大会初出場となるシャマー・クティ・アバ、アキヤ・ラシド、カルリ・デ・ムルガ、今大会初先発となるシャーミ・サファリ、ナサニエル・シオ・ホンワンらを起用するなど、最終節を睨んだ先発XIを選択しました。

先制したのはJDTでした。15分、相手ペナルティエリア内で倒されたベルグソン・ダ・シルヴァが自身でPKを決めて、まず1-0とJDTがリードします。しかし、JDTはその後の得点機を生かせず、結局、このまま試合は終了かと思われた後半ロスタイムの90+6分に途中出場のラマダン・サイフラーが広州ペナルティエリア内で倒され、これを再びベルグソンが決め、JDTは必要な勝点3を獲得しています。

JDTはクラブ史上初(マレーシアのクラブとしても史上初)のグループステージ3勝を挙げ、勝点で並ぶ蔚山現代との最終節に臨みます。この試合で勝ったチームがI組首位となりグループステージ突破が決まりますが、引き分けると、川崎フロンターレを含めた3チームが勝点11で並びます。ACLの規定では、勝点で並んだ場合には当該クラブ同士の対戦成績の1)勝点、2)得失差と続きますが、この場合、1)では3チームとも1勝2分1敗で順位が決まりません。2)ではJDTは川崎戦の5失点が響いて-4、逆に川崎はこのJDT戦のおかげで得失差4、蔚山は得失差0となり、川崎がI組の1位となります。

ACLグループステージI組 第5節
4月27日(水)
スルタン・イブラヒムスタジアム(ジョホール州イスカンダル・プテリ)
広州FC 0-2 JDT
⚽️JDT:ベルグソン・ダ・シルヴァ2(16分PK、90+6分PK)
?広州(4):リ・ジアハオ、ス・ティアンシ、ファン・カイシュウ、ヤン・シン)
?JDT(2):アキヤ・ラシド、シャーミ・サファリ
(下は両チームの先発XIとハイライト映像。映像はアストロアリーナの公式YouTubeより)

4月27日(水)
タン・スリ・ダト・ハジ・ハッサン・ユノススタジアム(ジョホール州ジョホールバル)
蔚山現代 3-2 川崎フロンターレ
⚽️蔚山:レアンドロ(14分)、オム・ウォンサング(20分)、ヴァレリ・カザイシュヴィリ(47分)
⚽️川崎:レアンドロ・ダミアン2(40分、90+2分)
?蔚山(0)
?川崎(3):山根視来、佐々木旭、ジョアン・シミッチ
(下は両チームの先発XI)

ACLグループステージI組 順位表(第5節終了時)

チーム 得失差 勝点
1 JDT 5 3 1 1 9 6 3 10
2 蔚山 5 3 1 1 13 5 8 10
3 川崎 5 2 2 1 16 4 12 8
4 広州 5 0 0 5 0 22 -22 0

ACLグループステージI組日程(時間はマレーシア時間、日本時間は-1時間)
試合会場はJDTの試合は全てスルタン・イブラヒムスタジアム(ジョホール州イスカンダル・プテリ)、それ以外の試合はタンスリ・ダト・ハジ・ハサン・ユノススタジアム(ジョホール州ジョホールバル)となっています。

4月15日(金)
川崎フロンターレ 1-1 蔚山現代JDT 5-0 広州FC
4月18日(月)
広州FC 0-1 川崎フロンターレ蔚山現代 1-2 JDT
4月21日(木)
蔚山現代3-0 広州川崎フロンターレ 0-0 JDT
4月24日(日)
広州FC 0-5 蔚山現代JDT 0-5 川崎フロンターレ
4月27日(火)
蔚山現代 3-2 川崎広州 0-2 JDT
4月30日(土)
川崎-広州(17時キックオフ)、JDT-蔚山現代(17時キックオフ)

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