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JDTオーナーのジョホール皇太子が職権縮小を発表

Mリーグ1部スーパーリーグのJDTはクラブ公式サイト上で、クラブオーナーでジョホール州皇太子のトゥンク・イスマイル殿下が職権を縮小し、日常業務からは手を引くことを発表しています。

その理由として、ジョホール州皇太子として担う他の職務に専念するためと明かしたイスマイル殿下は、JDTとクラブの関係者に対して幸運を祈るというメッセージを送っています。

2012年にジョホール州サッカー協会の会長に就任したイスマイル殿下は、ジョホール州に本拠地を持つ2つのMリーグクラブを統合し、2013年シーズンからはJDTの前身ダルル・タジムFCとしてMリーグに参加させました。その後2015年にジョホール州サッカー協会の会長職を辞したイスマイル殿下は、2016年1月、まさにこの年のシーズン前日にJDTのオーナーに就任するとともに、JDTがジョホール州サッカー協会から完全に独立したプロクラブとなることも発表。クラブオーナーとして辣腕を振るった結果が、昨季2021年シーズンまでのスーパーリーグ8連覇という偉業につながっています。

イスマイル殿下の職権縮小はまさに青天の霹靂で、これが発表されたJDTのクラブ公式Facebookには2万5000件を超える反応と1300件を超える書き込みがなされるなど、マレーシアサッカー界にとっては「大事件」でしたが、その反響の大きさに応えるかのように、その後、クラブのテクニカルディレクターを務めるアリスター・エドワーズ氏名義で投稿が行われ、イスマイル殿下は今後もJDTの最大の株主として残り、選手獲得や契約などに関わらなくなるものの、施設や営業、財務などには関わると説明し、これまでのようにクラブの練習や試合に常に顔を見せることはなくなるものの、時間の許す限り練習場やスタジアムに足を運ぶだろうとしています。

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