ボラセパマレーシアJP

Mリーグ1部スーパーリーグ

A代表が出場したAFC選手権アジアカップ最終予選、そしてU23代表が出場したAFC U23アジアカップのため中断していたMリーグ1部スーパーリーグがおよそ1ヶ月ぶりに再開しました。中断期間中には、今年2度目のトランスファーウィンドウ期間が開いたこともあり、メンバーの顔ぶれが変わったチームあります。

なお今節予定されていたクダ対JDTの試合は、6月24日からインドネシアのバリ島で始まるAFCカップG組に出場するクダの要望により延期されています。
(各試合のハイライト映像は、MFLの公式YouTubeチャンネルより)

2022年6月18日(土)@シティスタジアム(ペナン州ジョージタウン)
ペナン 1-1 PJシティ
⚽️ペナン:カサグランデ(83分)
⚽️PJシティ:S・クマーラン(36分)
?ペナン(1):シュクリ・ハミド
?PJシティ(2):アルーン・クマル、グルサミー・カンダサミー
MOM:カサグランデ(ペナン)
アジアカップ最終予選のバングラデシュ戦でゴールを決めたダレン・ロックがベンチ外、同じく今回のアジアカップ最終予選で代表デビューを飾ったV・ルヴェンティランも先発から外れるなど、主力を欠く布陣でこの試合に臨んだPJシティが先制しました。36分に¥S・クマーランが放ったシュートがペナンDFのクリスティアン・ロンティーニの頭に当たって角度が変わってゴール!それまでも試合を押し気味に進めていたPJシティが先制しました。
前半戦を0勝4分5敗の最下位で終えたペナンは、前半戦からの連敗を5に伸ばすのかと思われた83分に、それまでもシュートを放ちながらゴールにつながらなかったカサグランデがついにゴール!この試合から指揮を取るザイナル・アビディン・ハサン監督が貴重な勝点1を獲得しています。

2022年6月18日(火)@ハン・ジェバスタジアム(マラッカ州マラッカ)
マラッカ 0-0 ヌグリスンビラン
?マラッカ(1):ジャスティン・バース
?ヌグリスンビラン(2):サイフル・リズワン、ヤシル・ピント
MOM:ソニー・ノルデ(マラッカ・ユナイテッド)
母国ガーナに帰国中のエースのエマヌエル・オティがチームに合流できていないマラッカと、不振の外国籍FWを入れ替えたヌグリスンビランの対戦は決め手を欠く試合となり、スコアレスドローで終わっています。
なお、この試合で主将を務めたソニー・ノルデは、この試合を最後に退団することを発表しています。現ペナン監督のザイナル・アビディン・ハサン前監督が残留することを条件に、契約を延長したノルデ選手は、その約束を反故にされたことを対談の理由に挙げています。
一方のヌグリスンビランは前半戦の好調を維持するため、昨年はJ3の鹿児島ユナイテッドでプレー(リーグ戦出場5試合、天皇杯出場1試合でいずれもゴールなし)2020年にはUITMでプレーし8試合で6ゴールを挙げたグスタヴォ(ブラジル)と、昨季はコーンケン・ユナイテッド(タイ1部)でプレーし、それ以前にはマラッカ、ペラなどでもプレー経験があるチリ生まれのヤシル・ピント(パレスチナ)を獲得していますが、この試合ではいずれも不発でした。

2022年6月18日(土)@リカススタジアム(サバ州コタキナバル)
サバ 2-1 スリ・パハン
⚽️サバ:ネト・ペソア(10分)、加賀山泰毅(18分)
⚽️パハン:マヌエル・イダルゴ(60分PK)
?サバ(1):ラウィルソン・バトゥイル
?パハン(1):バクイディン・シャムスディン
MOM:加賀山泰毅(サバ)
前半戦からの連勝を3に伸ばしたサバが、試合数が少ないJDTを抑えて今季初の1位に浮上しています。
10分にペソア・ネトのゴールで先制したサバは、18分には加賀山泰毅選手4名のDFに囲まれるもそれをドリブルでかわしてゴール!この加賀山選手のリーグ戦初ゴールが決勝点となっています。その後もサバは、PKを主将のバドロル・バクティアル、そしてネト・ペソアが外すなど得点機を活かせなかったものの、8試合で勝点18となり、6試合で勝点16のJDTの抜いて今季初の首位となっています。
リーグ中断期間中の今季2度目のトランスファーウィンドウでは、外国籍選手3名を入れ替えるなど、最も積極的い動いたスリ・パハンは新加入のFWスティーヴン・ロドリゲス(コロンビア)、MFケヴィン・イングレッソ(フィリピン)、DFシェルゾド・ファイジエフ(ウズベキスタン)、MFミオール・ダニ・アルミン(ケランタンから期限付き移籍)を起用していますが、少なくともこの試合では結果を残せませんでした。
今季2度目のマンオブザマッチMOMとなった加賀山泰毅選手は先発して90+4分に交代しています。

2022年6月18日(土)@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアム(トレンガヌ州ゴン・バダ)
トレンガヌ 2-0 KLシティ
⚽️トレンガヌ:ハビブ・ハルーン(51分)、マヌエル・オット(76分)
?トレンガヌ(3):パペ・ディアキテ、アザム・アズミ、ファイサル・ハリム
?KLシティ(4):ザフリ・ヤハヤ、パウロ・ジョズエ、カマル・アジジ、アクラム・マヒナン
MOM:ファイサル・ハリム(トレンガヌ)
主力選手が東南アジア競技大会通称シーゲームズとAFC U23アジアカップに出場したことで、4月22日以来およそ2ヶ月近く試合のなかったトレンガヌは、開幕時に新型コロナ陽性者が出たために複数の試合が延期となり、今節が第10節ながらこの試合が今季5試合目。それでも代表戦から戻ったファイサル・ハリムや外国籍選手の活躍で前半戦から続く連勝を3に伸ばし、さらに3試合連続無失点と、上位進出が見えてきました。
一方のKLシティはこの日の敗戦で4勝1分5敗と黒星先行なりましたが、今季わずか1得点のFWケヴィン・クベンバに代わり、昨季のMリーグ2部プレミアリーグ得点王のジョーダン・ミンターがトレンガヌから期限付き移籍する事が明らかになっています。KLシティが出場するAFCカップは今週から始まりますが、この補強が功を奏すかどうかは初戦のPSMマカッサル戦で明らかになりそうです。

2022年6月19日(日)@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
スランゴール 7-0 サラワク・ユナイテッド
⚽️スランゴール:ブレンダン・ガン(7分)、ヒラル・エル=ヘルウェ(76分)
?スランゴール(2):ミヒャエル・ファイヒテンバイナー監督、アレグザンダー・アジャルカワ
?サラワク(4):アスリ・チュチュ、スチュアート・ウォーク、シャルビニー・アラウィー、ノー・アジジ・ラムリー
MOM:カイオン(スランゴール)
トレンガヌと同様に、主力選手が東南アジア競技大会通称シーゲームズとAFC U23アジアカップに出場したことで、4月29日以来およそ2ヶ月近く試合のなかったスランゴールは。精巣腫瘍の治療のため、昨季途中からチームを離れていたブレンダン・ガンがほぼ1年ぶりに今季初先発しています。ガン選手の復帰でチームのムードが高まる中、7分にはそのガン選手自身がこの試合初得点を挙げると、そこからはスランゴールが怒涛のゴールを決め、カイオンがハットトリックを決めるオマケまでつきました。ガン選手は体調が万全ではないと試合前にミヒャエル・ファイヒテンバイナー監督が話していたこともあり、ガン選手は前半で交代しましたが、リーダー不在で後半失速したチームにとってガン選手の復帰は大きな戦力となりそうです。
サラワク・ユナイテッドは、ウチェ・アグバとボリス・コックがケガのためベンチを外れ、フランシス・コネもベンチスタートと外国籍選手不在が響き、今季リーグ最多失点となる大敗を喫しています。

2022年シーズン スーパーリーグ順位表(第10節終了時)

チーム 勝点
1 SAB 8 6 0 2 15 7 8 18
2 JDT 6 5 1 0 15 3 12 16
3 NSE 9 4 4 1 11 7 4 16
4 KDA 9 4 2 3 13 17 -4 14
5 KLC 10 4 1 5 16 18 -2 13
6 SEL 6 3 2 1 19 9 10 11
7 TRE 5 3 0 2 7 5 2 9
8 PJC 8 2 3 3 12 14 -2 9
9 MEL 7 2 2 3 6 8 -2 8
10 SRP 9 2 2 5 12 15 -3 8
11 SWU 9 2 1 7 8 24 -16 7
12 PEN 9 0 4 5 10 17 -7 4
KDA-クダ・ダルル・アマン、NSE-ヌグリスンビラン、PJC-PJシティ、SEL-スランゴール、KLC-KLシティ、TRE-トレンガヌ、SRP-スリ・パハン、PEN-ペナン、SWU-サラワク・ユナイテッド、SAB-サバ、MEL-マラッカ・ユナイテッド

2022年シーズン スーパーリーグ 得点ランキング(第10節終了時)

ゴール数 選手名 所属
1 8 ベルグソン・ダ・シルヴァ JDT
8 カイオン SEL
2 7 ロナルド・ンガ KDA
4 5 エラルド・グロン NSE
5 ダレン・ロック PJC
5 マヌエル・イダルゴ
KDA-クダ・ダルル・アマン、NSE-ヌグリスンビラン、PJC-PJシティ、SEL-スランゴール、KLC-KLシティ、TRE-トレンガヌ、SRP-スリ・パハン、PEN-ペナン、SWU-サラワク・ユナイテッド、SAB-サバ、MEL-マラッカ・ユナイテッド
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