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Mリーグ1部スーパーリーグ
2022年シーズン第17節結果とハイライト

8月17日と18日の両日にスーパーリーグ第17節の5試合が行われました。リーグ首位を快走するJDTは、8月19日にACLのベスト8進出をかけて埼玉スタジアムで浦和レッズと対戦するため、JDT対マラッカ・ユナイテッドの試合は、9月7日に延期されています。
(試合のハイライト映像はMFLの公式YouTubeチャンネルより)

2022年8月17日(水)@サラワク州立スタジアム(サラワク州クチン)
サラワク・ユナイテッド 0-0 PJシティ
?サラワク(1):アブドル・ラーマン・イスマウィ
?PJシティ(1):K・グルサミー
MOM:ウチェ・アグバ(サラワク・ユナイテッド)
1部スーパーリーグと2部プレミアリーグを統合する来季のMリーグ大改編により、降格の心配から開放された10位サラワクと11位PJシティの対戦はスコアレスドローに終わっています。
今季はここまで16試合でリーグ最多37失点のサラワクと、15試合でリーグ3位の27失点のPJシティは対戦は、まさかのスコアレスドローに終わっています。ともに好機を作りながら、精度の低いフィニッシュにより両チームとも得点できず、ともにリーグ最少の15得点なのも納得の凡戦でした。
この結果、サラワクは3試合連続、PJシティは4試合連続無得点となりました。

2022年8月17日(水)@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリン・ジャヤ)
スランゴール 0-2 トレンガヌ
⚽️トレンガヌ:ハビブ・ハルーン(13分)、マヌエル・オット(39分)
?スランゴール(4):バハー・アブドッラフマーン、シャルル・ナジーム、ムカイリ・アジマル、ヤザン・アル=アラビ
?トレンガヌ(3):アザリヌラー・アリアス、アザム・アズミ、アリフ・アンワルf
MOM:ファイサル・ハリム(トレンガヌ)
ミヒャエル・ファイヒテンバイナー監督が本来のスポーツディレクターに復帰し(まぁ事実上の更迭ですが)、ニザム・ジャミル コーチが監督代行に就任したスランゴール。ニザム監督代行にとっては、渡邉将基選手や池田圭選手が所属していたフェルダ・ユナイテッド(2020年に解散)で監督を務めて以来のMリーグでの指揮となったこの試合は、トレンガヌのナフジ・ザイン監督とのいわば「次世代指導者」対決となりました。
またこのカードは8月6日にトレンガヌのホームで行われたFAカップ準決勝と同じカード。このときは、延長戦を終えて1-1と決着がつかず、PK戦の末、トレンガヌが決勝を決めており、スランゴールとしては自身のホームで借りを返したいところです。
しかし先手を取ったのはトレンガヌ。ハビブ・ハルーンがゴール前に張り付くスランゴールDF陣を見越すように、ペナルティエリアの外からシュートを決めて先制します。2点目は今季好調のファイサル・ハリムがスランゴールDFを引きつけてからゴール前へクロス。これをマヌエル・オットが決めて2点目。今のスランゴールを破るには、トレンガヌにとってはこの2点で十分でした。
監督交代の効果が出なかったスランゴールはU23代表キャプテンのムカイリ・アジマルが2度の決定的な機会を逃すなど、好機を生かせず、無得点に終わるとともに、今季初の3連敗で9位まで順位を下げています。

2022年8月17日(水)@ダルル・アマンスタジアム(クダ州アロースター)
クダ 1-1 サバ
⚽️クダ:ロナルド・ンガ(6分)
⚽️サバ:ファルハン・ロスラン(84分)
?クダ(1):アクマル・ザヒル
?サバ(1):リザル・ガザリ
MOM:アル・ハーフィズ・ハルン(クダ)
2020年、2021年シーズンともリーグ2位だったクダは、ここまでリーグ最多4位タイの25失点(13試合)と既に昨季1年間の28失点(22試合)に迫る勢いですが、この原因の一つが、アンゴラ代表でもプレーするセンターバック、マーク・ヴァレスの不在です。膝のケガのために手術を受けたヴァレス選手は、リーグ戦は5月17日の試合を最後にそれ以降は出場がありませんでした。それまでは4勝2分3敗の成績だったチームは、ヴァレス選手の離脱以降は1勝0分3敗と苦しみ、順位も急落しています。
そのヴァレス選手がおよそ3ヶ月ぶりに復帰したクダは、ここまで4連勝中のリーグ2位サバを1失点に抑えて引き分けています。試合後の会見でアイディル・シャリン監督は、バドロル・バクティアル、リザル・ガザリ(いずれもサバ)、クパー・シャーマン(トレンガヌ)、レノン・アウヴェス(バリト・プテラ-インドネシア1部)ら、リーダーシップを持つ多くの選手が退団した今季、は、ヴァレス選手不在はチームリーダーの不在でもあったと話し、今回のヴァレス選手の復帰を歓迎しています。
首位を快走するJDTを脅かす唯一の存在となりえたサバは、この日の敗戦で、試合数が2試合少ないJDTと勝点差が3となりました。最終節第22節ではJDTとの直接対決が残っていますが、そこまで負けられない試合が続きます。
サバの加賀山泰毅選手は先発して、84分に交代しています。

2022年8月18日(木)@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
KLシティ 1-0 ヌグリスンビラン
⚽️KLシティ:パウロ・ジョズエ(45+1分)
?KLシティ(1):ジョーダン・ミンター
?ヌグリスンビラン(3):ザムリ・ピン・ラムリ、グルタヴォ、クザイミ・ピー
MOM:パウロ・ジョズエ(KLシティ)
8月24日にAFCカップ東南アジア地区決勝が控えるKLシティは、PSMマカッサル(インドネシア)との対戦前の最後のリーグ戦でもあり、好調のヌグリスンビランが相手ながら、この試合に勝ってAFCカップに臨みたいところです。
一方この試合まで4連勝中のヌグリスンビランは、2位のサバとの差を詰めて、あわよくば来季のAFC主催大会への出場権獲得を目指しています。
そんな両チームの対戦は、前半終了間際にキャプテンのパウロ・ジョズエがザフリ・ヤハヤのコーナーキックに頭で合わせてゴールを決め、この1点をGKケヴィン・メンドーザを中心にDF陣が守り切って勝利しています。

2022年8月18日(木)@シティスタジアム(ペナン州ジョージ・タウン)
ペナン 1-3 スリ・パハン
⚽️ペナン:スティーヴン・ロドリゲス2(44分、74分)、デヴィッド・ロウリー(80分)
⚽️パハン:ラファエル・ヴィトール(65分PK)、ル=カス・シルヴァ(85分)
?ペナン(0):ルーカス・シルヴァ、K・ティヴァンダラン
?パハン(0):シェルゾド・ファイジエフ、アザム・アジー、
MOM:スティーヴン・ロドリゲス(スリ・パハン)
1980年代から90年代前半にかけてマレーシア代表で活躍したドラー・サレー(パハン)とザイナル・アビディン(ペナン)が監督として対決したこの試合は、直近の4試合で4ゴールを挙げているパハンのスティーヴン・ロドリゲスがこの試合でも2ゴールを挙げ、チームの引き分けを挟んだ4連勝に貢献しています。
最下位のペナンは一度は同点に追いついたものの、結局、泥沼の6連敗となりました。リーグ第改編のおかげで今季は2部降格がなくなったものの、来季に向けてのチーム再建は必至です。

2022年シーズン スーパーリーグ順位表(第17節終了時)

チーム 勝点
1 JDT 14 12 2 0 39 7 32 38
2 SAB 16 11 2 3 26 14 14 35
3 NSE 17 9 5 3 24 14 10 32
4 TRE 15 7 2 6 18 15 3 23
5 SRP 16 6 3 7 26 25 1 21
6 KLC 15 6 3 6 29 25 -5 21
7 KDA 14 5 3 6 19 25 -6 17
8 MEL 14 4 5 5 20 19 1 17
9 SEL 14 4 4 6 26 25 1 16
10 SWU 17 4 2 11 15 37 -22 14
11 PJC 16 2 7 7 15 27 -12 13
12 PEN 16 1 4 11 19 34 -25 7
KDA-クダ・ダルル・アマン、NSE-ヌグリスンビラン、PJC-PJシティ、SEL-スランゴール、KLC-KLシティ、TRE-トレンガヌ、SRP-スリ・パハン、PEN-ペナン、SWU-サラワク・ユナイテッド、SAB-サバ、MEL-マラッカ・ユナイテッド

2022年シーズン スーパーリーグ 得点ランキング(第17節終了時)

ゴール数 選手名 所属
1 17 ベルグソン・ダ・シルヴァ JDT
2 12 フェルナンド・フォレスティエリ JDT
3 11 カイオン SEL
4 9 ロナルド・ンガ KDA
5 7 ダレン・ロック PJC
7 イフェダヨ・オルセグン MEL
KDA-クダ・ダルル・アマン、NSE-ヌグリスンビラン、PJC-PJシティ、SEL-スランゴール、KLC-KLシティ、TRE-トレンガヌ、SRP-スリ・パハン、PEN-ペナン、SWU-サラワク・ユナイテッド、SAB-サバ、MEL-マラッカ・ユナイテッド
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