【サッカー人気1位】「Jリーグを見習え!」とは言わないけれ…

「ファジラボ」寺田弘幸

【無料】エルトゥルール ユヌス(DEEP RED BOYS)「試合を観て思ったことを何でも言える空気を作っていきたい」/【ファジアーノの話をしよう】

サポーターに話を聞きたい。そう思ったのは2018年シーズンが終わって喜山康平に話を聞いたときのことだった。

彼は多媒体でGATE10の一体感について言及していた。その真意を聞くと、「なんか岡山っぽくないな」と感じていたから発言をしたという。

僕もかつてサポーター活動をしていたことがある。素晴らしい仲間たちと出会うことができたが、スタンドの一体感を生み出す難しさは少しばかり理解しているつもりだ。

個人的には、サポーター団体はいくつあってもいいと思っているし、それぞれの応援スタイルがあっていいと思っている。ルールやマナーを守ったうえで、「その言動がファジアーノのためなのか」を問うて「イエス」と思うのであれば、それぞれがそれぞれのファジアーノへの想いを思い切り体現すればいいのではないか。

ただ『それが岡山らしいのか』と問われれば、確かに疑問符が付く。

ファジアーノがJ2に参入して10年の月日が経った今、GATE10に集う人々はどんな想いをもっているのか。

今回は3つのサポーター団体に所属する方に、今感じていること、今想っていることを言葉にしてもらった。


■ エルトゥルール ユヌス(DEEP RED BOYS)

 

― シティライトスタジアムに通うようになったキッカケ

小学校の頃に近所の知り合いから『サッカーが好きならファジアーノを観に行ってみれば』という話を聞いていて、ふとしたキッカケで友達と小学6年生のときに観に行ったのが最初でした。2009年のときですね。最初の試合は覚えてないんですけど、東京ヴェルディ戦(第32節・3◯2)がすごく印象的だったんです。ファジアーノは順位が最下位に近くて、ヴェルディは上の方にいて、前半を0-2で終わった。『これは絶対に負けるやん!』って思っていたら、3点取って逆転したじゃないですか。あの試合を観て、次の試合を観たいと思わないはずがない。あんなにたくさんの人と一緒に喜べる空間が刺激的で、めっちゃうれしかった。そのヴェルディ戦から家族や友達とずっとスタジアムに通うようになったんです。

 

― GATE10で応援するようになったキッカケ

中学生になるといろんな知り合いを誘ってスタジアムに行くようになったんですけど、最初の頃はメインスタンドから向かって右側の隅の方で友達とゲームをしながら観ていました。友達に会えるからスタジアムに行っていたところもあったんですけど、僕らの向かい側がアウェイ側の応援席で、2010年に柏レイソルが来たときに(第16節・0●2)『柏バカ一代』をやっているところを見て『バチン!』って来るものがあって、僕もGATE10の方に行って応援したいと思ったんです。それでGATE10に行ってみると、オリジナルのTシャツを着ている団体がいて、太鼓を叩いてたり旗を振っている人がいる。それがカッコいいなって思って。それから中学、高校はずっとサッカー部に入っていたので土日もけっこう練習や試合があったんですけど、スタジアムに行くことが僕の青春でした。スタジアムに行けば本当にたくさんの人と話せるし、ゴールが決まった瞬間に知らない人とハイタッチしたり、スタジアムでしか味わえないものがあった。スタジアムに行くことにハマっていきました。

 

― 新しくサポーターグループ団体を立ち上げた理由

構想自体は僕が高3のときからありました。2016年のプレーオフが終わったとき、僕ら若い子たちはけっこう盛り上がっていて、どうしても昇格したかったっていう想いがすごくあったんです。

既存の団体のローザさんが『勝っても負けても拍手』ということを貫いていることに対しては、本当にリスペクトしています。ローザさんは土のグラウンドのときからファジアーノを応援していてチームの存続が危ぶまれるような状況の頃から応援しているから、『勝っても負けても拍手』っていうスタンスなのはすごく分かるんです。ただ、僕が初めてスタジアムに行ったときからファジアーノはプロで、応援を始めたときから上を目指していく目標があって、僕たちはファジアーノに昇格してほしいと思っている。クラブも『Challenge 1』を掲げてJ1に昇格するための準備をしていこうと言っている。だから、サポーターもJ1に昇格するために変わっていく必要があるんじゃないかと思いましたし、もっと誰もが発信できるような雰囲気にしたかったので新しい団体を作ろうと思ったんです。

 

― 2018年のGATE10の雰囲気

僕個人としては謝りたいことがたくさんあります。本当にいろんな人に迷惑をかけたと思いますし、クラブにもすごく迷惑をかけてしまいましました。本当に申し訳ないと思っています。

正直、たくさんのイザコザがありました。若い子たちで作った団体なんで、分かっていないこともたくさんあったと思います。GATE10にはローザさんが作ってきた文化があって、それを変えたいと思う僕らに周りの方たちからの拒絶反応があったことは事実だと思いますし、僕らは決して勝利主義じゃないんですけど、『勝っても負けても拍手』というのは違うという想いがあって、ブーイングも試合を観てブーイングをするかしかないかは試合を観た個人個人が判断すればいいと思うんです。もちろん負けても拍手したいって思える試合はあるし、僕らは試合を観て思ったことを何でも言える空気を作っていきたいと思っているんですけど、僕たちに未熟な部分があったことも確かだと思います。

でも、これまでとは違うスタイルで応援したいと思う人がいてもいいと思いますし、そういう時期に来ているんじゃないかなとも思います。応援のスタイルは違ってもベースとしてファジアーノに勝ってほしいというのがあればいいと思うし、いろんなスタイルがあっても僕はいい応援ができると思うんです。いろんな応援スタイルの選択肢をもつことで、さらに発展できるとも信じています。

 

― 2019年シーズンに向けて

生きた応援をしたいです。『この試合は勝とう!』っていう強烈なメッセージを発信できる応援がしていきたいと思っていますし、開幕戦は新しい監督の下で戦う最初の試合になるので、スタジアム全体に少なからず不安があると思うんです。それを打ち破るくらいの『勝とう!』っていうメッセージを出せたらいいなと思いますし、選手たちに『応援されている』『不安がられてはいない』って思ってもらえるようなメッセージを込められたらなと思います。

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