【無料】【子供たちに夢を!】『もう離れようと思っても離れられないような存在ですよ』【ファジアーノの話をしよう】
2009年にJ2に参入してから、2021年で13年目のシーズンを迎えます。
ということは、2009年に生まれた子たちが今年で12歳になります。8歳だった少年少女が二十歳になるんです。
(まだ20代だった寺田も、今年で41歳になります。。。)
時が経つのは恐ろしく早いものですが、言いたいことはそういうことではありません。
『子供たちに夢を!』という理念を掲げて活動してきたファジアーノは、子供たちに夢を抱いてもらうことができているのでしょうか?
ここで今、考えてみたいと思ったんです。
2020年をもってファジアーノを去ることになった三村真が、こんなことを話していたことも、この企画を思い至る要因になりました。
「『子供たちに夢を!』っていうのがファジアーノにとって本当に一番大事なことだと思うけど、そこを本当にやれているのかって言われると、今年のチーム(2020年)は胸を張ってやれていると言えるチームではなかったと思う。そこを選手もスタッフもみんなで強い想いを持ってやってほしい」
でも、『子供たちに夢を!』って何なんだろう?
どうやって考えていけばいいのかわからないので、子供だった頃にファジアーノとかかわりをもってきた人々に直接話を聞かせてもらうことにしました。
『もう離れようと思っても離れられないような存在ですよ』
渡邉鮎
2006年のドイツW杯のときに学校の先生からサッカーの魅力を教わり、小学4年生で親と一緒にスタジアムで観戦したことがキッカケだった。以降、ファジアーノの応援に情熱を注ぎ続けてきた。2020年は仕事の影響もあってスタジアムに駆け付けることができない試合もあったというが、その情熱はまったく変わらない。
2019年2月19日に配信
渡邉鮎(CURVA EST OKAYAMA)「GATE10全体の熱量をもっと上げたい、もっと盛り上げたい」
Cスタに通えなかった2020年
2020年はスタジアムで応援できない状況になって残念でしたし、僕自身は飲食店で働く中でなかなか時間を作ることができなくなって、ホームの試合に数試合しか行けなかったんです。これまでホームの試合に観戦に行くのが義務みたいになっていたし、こんなに行けなかったシーズンは初めてでした。これまでたくさんの時間をファジアーノに費やしてきたので、行けなくなって自分の時間がすごくたくさんあるなって感じましたね。だからと言って何をするでもなく過ごしていたような1年でしたけど。
通えなくなったから思い出す、楽しかったあの頃
スタジアムで過ごす時間が僕はすごく好きでしたし、本当に楽しかったです。小さい頃はできることも限られていたけど、スタジアムに行けば友達に会えるし、大人たちに混ざっていろんな応援をしていました。年齢が上がってくるとサッカーの見方も変わってきて応援の仕方も勉強するようになって、懐事情もちょっと余裕が出てきてゲーフラを作ってみたり。
振り返ると本当に懐かしい。良い思い出です。僕はJFLのシーズンからガッツリとファジアーノにハマったので、僕の人生の半分はファジアーノがずっと近くにありましたから。だから、もう離れようと思っても離れられないような存在ですよ。僕自身にまったく離れようっていう気持ちはないですけどね。
サッカーが好きになり、仲間とも出会えた
今は夜遅くに家に帰る生活リズムになっているんで、帰った時間帯にやっているヨーロッパのサッカーを家で観ることが多いです。夜中の3時とかから試合を見たりしてるんで、自分でも本当にサッカーが好きだなって思うことがありますけど、ファジアーノと出会ってなかったらここまでサッカーを好きになっていることはなかったと思います。
仕事が休みの日にフットサルをやる機会もあるんですけど、そういう仲間と出会うキッカケもファジアーノですし。サポーターだけが集まってフットサルをやるときもあるんですけど、本当に楽しいですよ。高校生の子たちと一緒にやると自分が年を取ったことを感じちゃいますけど(笑) 世代の違う人たちと一緒にフットサルできるのもファジアーノが好きっていうつながりがあるからだと思うんです。
子供たちにおススメする、スタジアムでの楽しみ方
一回、応援席に来てみてほしいです。一回経験すればハマっていきますから(笑) 最初は家族や友達と一緒にでも応援席に来てもらえれば、何回目から友達ができて一人でもスタジアムに来れるようになるんです。そうなったらどんどん楽しくなっていきますから。
別に応援席は大人の世界っていうわけでもないんです。僕の弟なんて大人の集団に入って一緒に応援していましたからね。さっきも同じようなことを話しましたけど、世代とか関係なくなってくるんですよ。だって、みんな大好きなファジアーノを応援しに集まっている人たちの集まりなんですから。
J1に行ければ・・・
2021年は、こういう状況だからこそ選手、スタッフ、サポーターの全員が一つになってできることはないかなって考えているところですし、やっぱJ1に昇格したいですよね。寺田さんに今回の話を聞いたとき、20代だった寺田さんが40代になったって聞いてけっこう驚きだったんですよ(笑) そんなに長い間J2にいたのかって。2016年に一回、夢を見かけることができましたけど、またそういうシーズンがそろそろあってもいいんじゃないですかね。
J1に行けば絶対に興味を持つ子供たちも増えると思いますし、最近「ファジアーノは昔よく見に行っていたんだけどね」って方がけっこう多いんですよ。J1に行けばそういう方たちもスタジアムに戻ってきてくれるキッカケになると思いますから。今はスタジアムから遠ざかっている方の人生にもファジアーノが及ぼしているって影響って大きいじゃないですか。間違いなくファジアーノに何かしらの影響を受けている人が岡山に増えていると思いますし、J1に行けばきっと多くの方が「久しぶりにファジアーノを観に行こうぜ!」って昔の友達に連絡したりすると思うんですよ。スタジアムで久しぶりに友達に会ったりするのってすごくいいじゃないですか。だから、2021年はすごく期待しています!
〈 了 〉