【サッカー人気3位】過去2年最も低調な内容

「ファジラボ」寺田弘幸

【無料】【新企画! サッカーライターへの道 vol.2】『栃木を封じた守備 開幕戦のMOMは?』

2021シーズンから新企画がスタート。サッカーライターを目指す大学生の難波拓未が寺田弘幸に気になっていることを質問するシンプルな企画です。

試合のポイントや戦術等の細かいこともOK。選手のプレーについても寺田の見解を述べます。寺田にわからないことは監督と選手に直接聞いてきます。

もし読者の皆さまの中にも寺田に聞きたいことがありましたら、下記にフォームを設けておりますので、そちらにご入力ください。

難波拓未って誰? という方はこちらを。

【子供たちに夢を!】『サッカーライターになりたい!』

難波拓未

岡山市に生まれて小1のときにサッカーを始めた少年は、岡山市の小中高に進学してボールを蹴り続けた。ファジアーノの選手たちのプレーを真似しながらプロサッカー選手を夢見て青春時代を過ごした難波くんは今、大学生になってサッカーライターになることを目指して活動を続けている。

note 『たくみ/大学生サッカーライター』
Twitter  @Soccer_Writer

 

vol.2 『栃木を封じた守備 開幕戦のMOMは?』

難波 「開幕戦はまず昨シーズンのベースである前からの連動したプレスで主導権を握りに行くと思っていたんですけど、前から奪いに行くシーンはほとんど見られなかったと思います。ボールの奪い方にはどのような意図があったのでしょうか?」

寺田 「奪いに行けなかったというより、奪いに行かなかったんだと思う。栃木はGKもロングボールを蹴ってくることが多く、ファジアーノが前から人数をかけてはめていくシーンはほとんどなかった。ボールが頭上を越えていくから、前から奪いに行くんじゃなく、蹴り込んできたボールを回収することを大事にしたんだと思う」

難波 「対戦相手に合わせて戦い方を選んだんですか?」

寺田 「そうだね。相手がロングボールを蹴ってくるんだから前線の選手もプレスバックすることが大事になるし、ディフェンスラインも低めに設定してチャレンジ&カバーの関係を作り、しっかりと競り合える態勢を整えていた。ディフェンスラインを低く設定した状態で前の選手が奪いに行くと間延びしてしまうけど、前線の選手も含めて蹴られたボールを回収することを全員で共有できていたから、しっかりとセカンドボールを拾えていたし、球際も戦えていたと思う。もちろん高い位置で奪えたらチャンスになるんだけど、アウェイでの開幕戦ということや栃木のサッカーを考えた中で、最も勝利の確率の高い戦い方を選択したということだと思う」

難波 「69分に阿部海大選手を投入して3バック(5バック)に代えました。そのときの状況を教えてください」

寺田 「62分に栃木が2トップを代えて、矢野とジュニーニョを投入してきた。その前に出ていた松岡と畑はスペースに流れたり裏に抜け出すことが得意なランニングタイプだったけど、競り合いの強い矢野が入ってきたし、試合終盤に栃木がパワープレーを仕掛けてくることもわかっていたから、ディフェンスラインを一人増やして競り合いを強化した形だった。5バックはキャンプや練習でもトライしていたから、システム変更もあるのかなと思っていたけど、まだ20分以上もあったから有馬監督の決断の早さには驚いたよね」

難波 「1点のリードを守る采配だと思ったんですけど、追加点を奪いに行く姿勢も感じました」

寺田 「もちろん、まずは相手の攻撃に対応するための策だったけど、それによって前線の配置が変わって攻撃の活性化にもつながった。同時に山本を最前線に置いたことがすごく効果的だったと思う。相手は追い付くためにディフェンスラインを押し上げてくる中で、山本はスペースに流れる動きが得意なFW。栃木にとっては厄介な選手になったと思うし、この試合はすごくマークの厳しかった上門が、システムが変わったことで中に入りやすくなり、2点目を奪ったシーンがそうだったけど、浮く場面もできた。システムの変更によって守備だけじゃなく攻撃でも良い循環が生まれたと思う」

難波 「J2デビューを飾った井上選手は堂々としたプレーを見せてくれていました」

寺田 「すごく落ち着いたプレーを見せてくれていたよね。バタバタするような対応はなかったし、ビルドアップも含めてJ2でも十分やれる選手だなと、あらためて思った」

難波 「新加入選手ということを疑うくらい馴染んでいましたよね」

寺田 「普通にやってたよね。競り合うシーンも多かったけど、空中戦の強さを発揮して跳ね返していたし、背後に出されたスルーパスにも素早く反応して処理していた。右利きだけど左足でも安定してクリアできるし、両足で早いパスを出すこともできる。いろんなことができるDFなんで、あとはJ2トップクラスの強さとか高さを誇るFWにどこまでやれるか。J2にはJ3にいなかった強烈な外国人ストライカーもいるからね。

それから、カウンターへの対応力のところ。相手が有利な状況の1対1を駆け引きしながらどうやって守るかもCBには欠かせない能力だし、勝敗を分けるセットプレーの守備力もすごく大事になる。これからもセットプレーの守備では濱田と井上の2人で相手の競り合いの強い選手をマークすることになると思うし、この試合では決定機にならなかったものの、相手に先に触られる場面は多かったし、シュートを打たれる場面も多かった。そういう部分をこれからしっかり見ていきたいなと思う」

難波 「得点も奪いましたし、この試合では喜山選手が攻守においてすごく貢献していました」

寺田 「パウリーニョではなく喜山を選んだことには少し驚いたけど、自分のやるべきことやチームとしてやりたいことをしっかりと理解してプレーできる選手だし、開幕戦ではちょっと特殊なサッカーをしてくる栃木に対して、注意すべきことや埋めたいスペースがどこなのかを理解してピッチに立ち、しっかりと実行できるところはさすがだった。ディフェンスラインの前にどっしりと構え、一番危険なパスのコースをしっかりと切ったり、相手に自由にボールを運ばせずスピードアップさせないっていう守り方も本当に上手だけど、自分でボールを奪って攻撃につなげていく場面が増えていくと、チームとしてももっと良い形が作れるようになるはず。両SBが高い位置を取りたいし、白井もボックスの近くまで行きたい中で、喜山の存在はこれからもすごく重要になってくる」

難波 「ゴールシーンも素晴らしかったですよね」

寺田 「あのシーンは左サイドで上門、白井、徳元で良い状態が作れていた。だから、喜山はチャンスになるって感じたんだと思う。そういう彼のゲームを読む感性や2点目が必要だっていう気持ちが足を動かしたんじゃないかな。もし喜山のシュートが相手にブロックされていたらカウンターを受けていたかもしれない。5バックになっていたとは言え、徳元、白井、喜山が攻撃に絡めばリスクはあるから、齊藤のシュートがブロックされた後に彼が画面外から出てきたときは驚いたけど、彼はあそこが勝負所だと感じたんだろうし、相手がたくさんいる状況での難しいシュートをしっかりと決める勝負強さもさすがだった」

難波 「エルゴラッソでも喜山選手をMOMに選出されていましたけど、僕も喜山選手だなって思いました。次節のホーム開幕戦は、僕もスタジアムに駆け付けます。すごく楽しみです!」

〈 了 〉

次回は相模原戦後を予定しています。

 


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