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「ファジラボ」寺田弘幸

【無料】【サッカーライターへの道】vol.12『夏の移籍市場について 新卒選手の獲得について』

サッカーライターを目指す大学生の難波拓未が寺田弘幸に質問していくシンプルな企画『サッカーライターへの道』。

試合のポイントや戦術等の細かいこともOK。選手のプレーについても寺田の見解を述べます。寺田にわからないことは監督と選手に直接聞いてきます。

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vol.12 『夏の移籍市場について 新卒選手の獲得について

寺田 「今回は夏の移籍市場について話していこう。ブレネー・マルロスと石毛君が加入し、さっきミチェル・デュークの加入内定も発表された」

難波 「得点力の向上を目指した今シーズンでしたが、前半戦を終えて思ったような結果を残すことはできませんでした。この状況を打破するために獲得してきた選手たちだと思っています」

寺田 「ブレネーはもう少し早い時期に来てほしかったみたいだけど、コロナ禍の影響もあって合流するのが遅れてしまった。それは残念だったけど、これから期待したいよね。すぐにチームにフィットして大活躍することは難しいかもしれないけど、何らかのキッカケがあれば乗ってくる可能性はある。5人交代制だからブレネーにピッチに立つ機会をどんどん与えていって力を引き出していってほしい」

難波 「実際にプレーするところを早く見たいです」

寺田 「スタートから出場して攻守のやるべきことを遂行していき、それを90分やり切れるレベルになるところまで求めると、戦術の理解度や体力、連係の部分がすべて向上するまで待たないといけなくなる。そんな時間はないけど、ボックス内で仕事をする力はあると思うから、その力を引き出すような取り組みをしていってほしい」

難波 「石毛選手はどうですか?」

寺田 「やってくれると思うし、すごく期待している。ポジションはどこでもプレーできるから、いろんなところでプレーすると思うけど、気の利いたプレーができる選手だし、技術があってタメが作れる選手だから、どこでプレーしてもしっかりと力を発揮してくれると思う。彼に話を聞いたら、やる気に満ち溢れていた」

難波 「今シーズンはボランチから良い縦パスが入ったときにチャンスが作れているように感じるので、石毛選手には相手のギャップを突くような縦パスやスルーパスに期待したいです」

寺田 「どんどん縦に入れていくようなプレーはできると思う。ボランチでプレーするのなら、どこまで周りの選手と信頼関係を築けるかが必要だけど、みんなが認めるくらいの力は十分持っている」

難波 「ミチェル・デュークはどんな選手ですか?」

寺田 「運動量があって勢いよくゴールに向かっていくタイプのアタッカーかな。東京五輪のオーストラリアの試合は見れていないんだけど、オーバーエイジとしてメンバーに選ばれているんだから状態は良いんだと思う。期待したいね」

難波T-IMAIさんから『今シーズンの補強にはどんな効果があると思いますか?』という質問をいただいています」

寺田 「3人の加入によって期待したいことは、得点数を増やすことと前線と中盤の競争力を上げることだよね。デュークは日本でのプレーしていた経験があるから早くフォットしてくれると思うけど、ブレネーは時間がかかるかもしれない。でも、ブレネーをうまく生かすことができればチームの最大値が上がることは間違いない。後半戦は各チームの守備組織も整備されてくる中で、シュートを決め切れるかどうかは前半戦以上に大事になってくるし、ブレネーは決め切れる力を持っているからクラブも獲得したんだと思う。ブレネーには本当に期待しているけど、夏の補強はなかなか難しいっていうのが実際のところかな」

難波 「短い時間でチームのスタイルや環境への適応が求められます。外国から来る場合だと、気候をはじめ日本の環境にも慣れていかないといけないですからね」

寺田 「簡単じゃないけど、ブレネーにはどんどんチャンスをあげていってほしい。今夏のJ2の他のチームの移籍動向もちょっと見ていこう。気になったチームはあった?」

難波 「相模原です。積極的に動いていています。若い選手を中心にJ1チームから獲得しているので、ポテンシャルを秘めた選手たちが力を発揮していけば勢いに乗ってくるんじゃないかなと思います」

寺田 「相模原はシーズン途中に監督を代えているし、リーグ再開がリスタートという感じになるんだろうね。こういう形で思い切って変えるというのも1つのやり方。準備期間が短いから成功する確率は低いのかもしれないけど、ファンやサポーターの方々は楽しみにしているだろうね」

難波 「残留をあきらめずにチャレンジするっていうクラブの姿勢がわかりやすいです。他に気になったチームだと、ジュビロ磐田です。補強から昇格への本気度を感じます」

寺田 「加入した金子(翔太)や高野(遼)は相手の脅威になれる選手。前半戦の磐田は失点が少なくてロースコアの試合をモノにする堅実なチームだったけど、タレントを加えて後半戦は違う戦い方もできるチームにしていきたいんだろうね。J1昇格というわかりやすい目標があるから、加入した選手も自分のやるべきことが明確になって力を発揮しやすいはず。磐田は昇格争いをリードしていくチームの1つになるだろうね」

難波 「今夏の移籍市場は、若手を中心にJ1で十分な出場機会が得られていない選手が移籍するパターンと、以前所属していた選手が帰ってくるパターンの2つが目立ったように感じます。東京Ⅴに杉本選手が戻ってきたり、北九州にも2選手が戻ってきたり。石毛選手も当てはまります」

寺田J1では大分に梅崎(司)が帰ってきたりしたよね。1つのトレンドみたいになっているけど、個人的には好きだな。ファン、サポーターの方々のテンションは上がると思うし」

難波T-IMAIさんから、もう1つ質問をいただいています。『ファジがどのような新卒選手を求めていると思いますか? 特徴はありますか?』という質問です」

寺田 「難波君はどういう特徴を感じる?」

難波 「チームのために献身的に戦える選手。粘り強く守備できる選手。そういったファジアーノが大事にしているであろうサッカーの根本的な部分を重視して選手を獲得している印象です」

寺田 「そういったことが1つの指針になっていることは間違いない。僕が気になっているのは新卒選手で獲得した選手がレギュラーをつかむことが減ってきていることかな。これまでレギュラーとして定着した高卒の選手は石原君(崇兆)と篠原君(弘次郎)の2人しかいなかったけど、大卒の選手は多くの選手が試合に出場してきた。ただ、だんだんトップチームの試合に絡んでくる選手が減っている。最近だと塚川君(孝輝)くらいかな」

難波 「そうですね。しかも、ある程度、大卒でレギュラーとして活躍した選手は引き抜かれちゃうイメージもあります。大卒でファジに入団した選手がJ1で活躍していることはスカウトや育成の部分で良かったのかなと思いますけど、以前は中心選手になってチームを引っ張っていく生え抜きの選手がいました。現在はそういう選手がいなくなってきています」

寺田 「それは時代の流れもあるかな。J1の予算規模が大きくなってきていることで、J2で活躍した選手がJ1に個人昇格していくケースはファジアーノ以外のクラブでも起こっている。そこは抗いようのない部分でもあると思うから、どんどんレギュラーに食い込んでくる大卒の選手を獲得していきたいよね。今年は木村、疋田が試合に出場できているけど、最初に難波君が言ったような獲得する選手の指針が大前提にあるとして、どういう選手を獲得していけばいいと思う?」

難波 「争奪戦にはなりそうですが、大学の関東1部リーグや関西1部リーグでプレーしている選手を獲得できれば即戦力になりやすいのかなと思います。最近では明治大学から加入したルーキーがレギュラーをつかむというケースが目立っています。1部リーグでプレーしていることを1つの基準にすると面白いのではないでしょうか」

寺田 「そういう選手は獲得競争が激しい。簡単にファジアーノに連れてくることはできないよね」

難波 「その競争に勝っていくためには、大卒選手が活躍していないと厳しいでしょうか?」

寺田 「魅力的なサッカーをしているかどうか。そこは大きな要素の1つだろうね。たとえば、自分たちでボールを握って主体的にプレーしていくサッカー。こういうサッカーをしたいと思う選手の方が多いでしょう」

難波 「はい」

寺田 「あとは、日本代表で活躍してきた選手が在籍しているというのも、大学生がチームを選ぶ上で1つの要素になってくると思う。地方にあるクラブが関東や関西の大学の1部リーグで活躍している選手を獲得しようと思ったら、もっとファジアーノでプレーすることのメリットを提供していかないと。クラブとして付加価値を高めていかないと難しいよね。あと、これからも僕はJ2でプレーする選手が今後も個人昇格していくケースはどんどん増えていくと思っているけど、それを良しとするかどうか。片山君(瑛一)と塚川君がJ1のクラブからオファーが来て移籍していったけど、チームに残ってほしいと思ったよね?」

難波 「はい!」

寺田 「残ってもらうためにはどうすれば良いと思う?」

難波J1チームよりもファジアーノならばチームの中心としてやれるってことを提示したり・・・ う~ん、やっぱり給与の面になるのでしょうか?」

寺田 「一番簡単なのはファジアーノがJ1に行くことでしょう」

難波 「あ~、確かに」

寺田 「でも、それは難しい状況にあるんだったら、どうしたら良いと思う?」

難波 「クラブのこれからのビジョンを明確に伝えて交渉するのはどうでしょう? たとえば、『こんなプランがある。これから2年でJ1に昇格するから、一緒にJ1に行こう』みたいな」

寺田 「そういったプランを提示するのは大前提だし、そのプランがどれだけ魅力的だったとしても、選手って10年間を現役でやれる選手の方が少ない。11年がすごく貴重な時間になる中で、J1でプレーできる機会よりも魅力的なプランを提示することはすごく難しいことだと思う。この夏に広島で生まれ育った川辺駿がスイスのクラブに移籍していった。川崎の田中碧もドイツに行くよね。J1のクラブも選手を引き留めることが難しい中で、J2のクラブはこれからより難しい状況になることを理解しておかないといけない。

だから、僕はある程度、選手が入れ替わっていくことを前提にチームを作っていくことが大切になると思う。大学生に関わらず、選手それぞれで求めていることは違う。『とにかく試合に出たい』『面白いサッカーがしたい』『成長できる環境でプレーしたい』っていろんなことを求めている中で、ファジアーノはどういうところをアピールしていくのか。金銭面で差を付けられないなら、どんな付加価値を付けられるのか。そこはもっとクラブとして追及して考えていくべきところだと思う。選手がここでプレーしたいと思うようなクラブになっていってほしいよね」

難波 「はい!」

寺田 「どうやって生え抜きの選手を育てていくか、ということもこれから大切なテーマの1つになるのかなと思う。今回、阿部海大君がチャンスをつかみかけていたところで安部崇士君が加入して、海大君は出場機会を失うことになった。こういう言い方が適切かどうかはわからないけど、海大君が成長する機会を潰してまでレンタルでCBを獲得する必要があったのか。もちろん、激しい競争の中で海大君がスタメンを勝ち取っていくのが本来の姿ではあるんだけどね。原さんをはじめチームを構成する立場の方々も、今、23年後、5年後、10年後をそれぞれ見据えて選手を獲得されていると思うんだけど、できればファジアーノでプロのキャリアのスタートした選手たちを中心にした中で必要なポジションを補強していく形でチーム構成を進めてほしいなと思うよね」

難波 「はい。では、最後に後半戦に期待していることをうかがいたいと思います。僕は新加入の2人がどれだけフィットできるかという部分と、得点数をどれだけ伸ばせるかという部分に期待したいです」

寺田 「ヨンジェが再開直後に戻ってくることは難しいだろうけど、戻ってきたら前線はどんな構成になっていくのか。ヨンジェと上門君の2トップで、右に齊藤君、左に白井君。今、適当に選手を配置していったけど、もしそうなったら、途中から川本君、山本君、木村君、幾笑君たちを投入してギアを上げていけるし、ブレネーも力を出していけるようになったら、かなり前線の選択肢は広がってくる。後半戦は選手起用の幅が広がることは間違いないから、90分間を通してどうやって最大値を出していくのか。指揮官の采配も大きな見どころになると思う」

 〈 了 〉

次回は町田戦後を予定しています。
皆さまからの質問もお待ちしています!

 

難波拓未

岡山市に生まれて小1のときにサッカーを始めた少年は、岡山市の小中高に進学してボールを蹴り続けた。ファジアーノの選手たちのプレーを真似しながらプロサッカー選手を夢見て青春時代を過ごした難波くんは今、大学生になってサッカーライターになることを目指して活動を続けている。

note 『たくみ/大学生サッカーライター』
Twitter  @Soccer_Writer

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