【無料】上門知樹『僕が払しょくしないといけない』【政田サッカー場直送レポート】
重苦しい空気が立ち込めている。
愛媛戦を観ていても、8日の練習場でも、そう感じました。
上門知樹のゴールで、そんな空気感を吹き飛ばしてほしいなと思います。
(取材日:9月8日)
上門知樹
――2試合無得点が続いてしまった
良いところまで行っている回数は多かったですし、前半には2、3回は決定機があって、僕自身にもシュートを選択したところで梨誉を使っていれば1点だったかなっていうシーンがあった。最後のところをチームとして決め切るために、自分が打つのか、周りを使うのか、そこの判断のところはもっとやっていかないといけないと思います。僕らFWが結果で評価されることはわかっていますし、無得点の試合が続いてしまうとファン、サポーターの方の中に不満に思う方がいても仕方ないと思うし、デュークがいないから、って思われると思う。ファン、サポーターの皆さんにそう思われないように、次の試合で証明するしかないのかなと思います。
――上門君のパスに徳元君が抜け出したチャンスは、決めてほしかったね
僕もトクさんが決めてくれたらうれしいですし、トクさんに決めてほしいと思って僕もパスを出しましたけど、パスを出した後に僕もサポートに行けていれば違う選択肢も生まれていたかもしれない。そこは僕自身も見つめ直していきたいですけど、ああいうパスを試合中に何本も出せれば決定的なシーンを多く作れるようになるかなと思います。
――FWを組むパートナーが代わっても自分のやるべきことは整理できている?
はい。まずは守備から入るってことは変わらないですし、最近は守備に関してすごくやりがいを感じています。スイッチを入れることだったり、プレスバックをすることだったり、そういう守備からボールを奪ってシュートにつなげられているシーンも何個かある。奪った後が一番相手は崩れているので、誰と一緒にFWを組んでも守備から入って、奪ったらゴールへ行くっていう意識をもってやりたいです。攻撃のところではそれぞれの特徴を意識しながらやっていますけど、チームとして背後を狙う選手がいないといけない。愛媛戦の後半は出し手との関係もありますけど、背後を狙う選手がいなくて詰まった感じになって、やっぱり僕らがアクションを起こさないと相手は崩れないと思いました。今は1人ひとり悩みながらやっているところもあると思いますけど、次は僕がどんどんアクションを起こしていきたいです。
――上門君のゴールがあれば、本当にたくさんの気持ちが晴れるような気がする
そうですよね。僕が払しょくしないといけないと思っています。昨年の得点数に並んでから取れていないので多少は焦りもあって、パスを出せるところで強引にシュートに行っているところもありますけど、自分で乗り越えていきたいです。
――黒いユニフォームは似合っていたよ
カッコよかったですよね! 気持ちも昂りましたし。だからこそ、勝ちたかったです。前の試合が終わってチームのみんながそう思ったと思うんで、次の試合は勝って喜びたいなと思います。
〈 了 〉