【サッカー人気1位】これは成功体験か、失敗体験か カップ戦…

「ファジラボ」寺田弘幸

【無料】【サッカーライターへの道 2022】vol.22『2022年のJ2(10チームくらいが昇格候補ですか・・・)』

皆さまおすこやかに新春をお迎えのことと存じます。

旧年中はひとかたならぬご厚情を賜り
誠にありがとうございました。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

サッカーライターを目指す大学生の難波拓未が寺田弘幸に質問していくシンプルな企画『サッカーライターへの道』は2年目のシーズンに突入。

元日から2人で2022年シーズンを占っていきます。

本年もどうぞよろしくお願いします。

vol.22『2022年のJ2(10チームくらいが昇格候補ですか・・・)』

寺田 「今年もJ1昇格が目標だから、どこがライバルになるのかという視点で他チームの移籍動向を見ていこう」

難波 「はい!」

寺田 「まずはJ1から降格してきた4チーム」

難波 「ベガルタ仙台、横浜FC、徳島ヴォルティス、大分トリニータですね」

寺田 「仙台から見ていこう。監督は昨年途中にヘッドコーチから監督になった原崎さんが引き続き務める中で、超主力級のスウォビクがFC東京へ、西村が横浜F・マリノスに移籍した」

難波CBのアピアタウィア久選手の京都への移籍も決まったようなので、補強がどれだけあるかがポイントになりそうですね」

寺田 「遠藤康の加入は大きいだろうね」

難波 「びっくりしました。遠藤選手は2列目で決定的な仕事ができる選手ですし、鹿島で長い間主力選手としてプレーしていたので、勝者のメンタリティを持っていると思います。1年でJ1に戻るために高いレベルをチームメイトに要求していくと思いますし、いいカンフル剤になるのではないのでしょうか」

寺田 「そうだね。中山仁斗もJ2で十分な実績を残してきたストライカーだから、新たな得点源として期待できる。遠藤と鹿島で一緒にプレーしていた赤崎秀平もいるし、J2の中で考えると戦力は充実しているチームだ。これから外国籍選手の獲得もあるだろうから、かなり手強い相手になりそうだ」

難波 「次は横浜FCです」

寺田 「選手の出入りがかなり多いし、ボランチの瀬古樹が抜けたのは大きいだろうな」

難波 「守備にも攻撃にも貢献できるチームの心臓のような選手ですから、穴を埋めるのは大変そうです」

寺田 「ただ、新加入選手を見ていくと、磐田から小川航基が来るし、川崎から来る長谷川竜也は間違いなく活躍すると思う。和田拓也はSBもボランチも高いレベルでプレーできるすごく器用な選手だし、良い補強ができていると思う」

難波 「広島でプレーしていたハイネル選手も加入しました。サンフレッチェの番記者もされている寺田さんにどんな選手なのか教えていただきたいです」

寺田 「ムラっ気があるけど、持っている能力はすごく高い。ボランチでもプレーできるし、サイドでもプレーできるから大事な戦力になると思う」

難波 「監督は北海道コンサドーレ札幌でコーチをされていた四方田修平さんです」

寺田 「そうだった! 四方田さんが監督になるんだよね。それはすごく楽しみだ」

難波 「ペトロヴィッチ監督の下でずっとコーチをされてきたんですよね」

寺田 「そうそう。ミシャ(ペトロヴィッチの愛称)からたくさんのことを学ばれてきたと思うし、札幌で昇格した経験もある。横浜FCは注目のチームの1つだね」

難波 「はい」

寺田 「しっかりポゼッションをしていくと思うから、DFやボランチにゲームを作れる選手がいるかどうかは大切だけど、注目して見ていきたい」

難波 「昨季途中に加入した外国籍選手、スベンド・ブローダーセン選手やサウロ・ミネイロ選手も強烈な力を持っていると思います」

寺田FWのサウロ・ミネイロは特に良い選手だと思ったな」

難波 「彼らが残るのかどうかもチームの行方を左右するポイントになりそうです」

寺田 「残れば戦力的にはかなり充実するだろうね」

難波 「僕個人的には、契約更新した中村俊輔選手がまたCスタに来ることが楽しみで仕方ありません。僕のアイドルなので」

寺田 「カズが移籍するみたいなのは残念だけどね。次は徳島にいこうか」

難波 「監督は続投となって、ダニエル・ポヤトス監督が務めます」

寺田 「監督は継続だけど、かなり主力選手は抜けている」

難波 「スタメンのほとんどが入れ替わるシーズンになるかもしれないです」

寺田 「これまでも徳島は流動的に選手を入れ替えながら戦ってきたチームだけど、岩尾憲もチームを去っていくと厳しいだろうね」

難波 「ファジアーノから白井永地選手が徳島に移籍していきました。初めて買った背番号入りユニフォームが白井選手の7番だったので、さみしい気持ちでいっぱいです」

寺田 「敵になると本当に厄介な選手になると思う。対戦するときは気持ちを前面に出してファイトしてくるだろうし。でも、これまでも好勝負を繰り広げてきた徳島戦の楽しみな要素が1つ増えたなとも思う。ファジアーノの副キャプテンだったんだから、しっかりとレギュラーポジションをつかんでピッチに立ってもらいたい」

難波 「ファジアーノのために一生懸命に戦ってくれた姿は忘れません。これからも応援していますし、Cスタに帰ってきたときは絶対に負けたくないです!」

寺田 「大分は新加入の選手はまだ少ないけど、昨季の主力選手がどんどん契約更新している」

難波 「下平隆宏監督に代わりますけど、戦力を維持したままJ2を戦うことができるので、アドバンテージは大きいだろうなと感じています」

寺田 「でも、長期政権の後に指揮を執ることは簡単ではないからね。今まで片野坂知宏さんが積み上げてきたものを継続しながら、足りない部分を補うようなアプローチが上手くできるかどうか。選手たちは今までやってきたことにプライドを持っていると思うから、さらに魅力的なものを提示していくことが下平監督には求められてくる」

難波 「下平監督はポゼッションを思考する監督なのでしょうか?」

寺田 「どうなんだろう。正直、明確なスタイルを打ち出している監督ではないと思っているけど、昇格経験があるのは非常に大きなことだよね」

難波 「ヘッドコーチは昨年に開幕から大宮アルディージャを率いていた岩瀬健さんが務めます。片野坂さんの下でもヘッドコーチをされていたので、良い繋ぎ目としての役割を期待されているのだろうと思います」

寺田 「そうだね。継続がうまくできるかが大分のポイントになるんだろうね。昨年も一緒にJ2を戦ってきたチームの中で気になるところはある?」

難波 「モンテディオ山形です。ファジアーノに馴染みのある藤本佳希選手も加入しましたし、マリノスから期限付き移籍でプレーしていた山田康太選手が完全移籍に移行したことが一番大きいと思います。昨季途中にピーター・クラモフスキー監督になってからチームの中心として活躍していた選手ですし、チームとしても個人としても良い時間を過ごしたので、かなり手応えを感じているはずです。彼が中心になって2022シーズンも継続して戦っていくと思うので、主力選手の流出もありましたけど、それを補うような補強ができているのかなと思います」

寺田 「今年はクラモフスキー監督がシーズンの最初から指揮を執れるから、自分が求める選手の補強に動けているように感じる。志向するサッカーに合った選手を獲得できていると思うし、松本山雅から加入する河合秀人はすごくハマりそうだ」

難波 「サンフレッチェ広島でもプレーしていた川井歩選手もレノファ山口から加入しました」

寺田 「川井は上下動がしっかりとできるSBで、両サイドでプレーできるところも特徴の選手。クラモフスキー監督のサッカーはSBに多くのことを求められる中で、技術的にも戦術的にもどこまで応えられるのか楽しみにしたい」

難波 「ツエーゲン金沢から移籍したGKの後藤雅明選手には、ファジアーノと試合をしたときにかなりシュートを止められた印象が残っています」

寺田 「そうだね」

難波J2で活躍していた選手を引き抜くような形での移籍が多いですけど、チーム力を上げる良い補強ができていると思います」

寺田 「今年の山形はさらに手強いチームになると思う。J1から降格してきたチームは監督や選手が代わっているから、開幕からスタートダッシュを切るのは山形かもしれない」

難波 「そうですね」

寺田 「山形と同じく、長崎も継続のアドバンテージがある」

難波 「しかもクリスティアーノ選手を獲得しています。これには驚きました。J2の生態系を壊すつもりですか(笑)

寺田() J2の中で飛び抜けたパワーを持つアタッカーが加わったね。おそらく外国籍選手の補強はまだあると思うし、昨年は若い選手たちの勢いも感じた。長崎もスタートから昇格争いに絡んでくる可能性は高いんじゃないかな」

難波 「その他に面白い動きをしているチームは、水戸ホーリーホックですかね」

寺田 「今年も出入りが激しいね」

難波 「テゲバジャーロ宮崎でブレイクした梅田魁人選手や前田椋介選手、カターレ富山で28試合に出場した音泉翔眞選手などJ3で頭角を出した選手を引き上げてくるところから、育成クラブらしさを感じます」

寺田 「そうだね。広島から期限付き移籍で加入した土肥航大も良い選手だよ」

難波 「ポジションは?」

寺田 「ボランチ。彼は今年の水戸の中心を担っていく力はあると思うから期待して見ていきたいけど、水戸が昇格争いに絡んでくるのは難しいかな。昇格候補という意味で考えると、今年はジェフユナイテッド千葉が挙がってくる」

難波 「主な新加入選手は風間宏矢選手と秋山陽介選手ですかね」

寺田 「補強は派手ではないけど、このチームも昨季からの上積みが期待できる」

難波 「個人昇格してもおかしくないと思っていた見木友哉選手や、これからさらに化けそうな櫻川ソロモン選手の契約更新も発表されましたね」

寺田 「この2人の残留はかなり大きな補強だと思う。それに加えて、鈴木大輔や田口泰士のような経験のある選手もいるから、千葉も最初から走る可能性はあるんじゃないかな」

難波 「最終節でやられた悔しい相手ですけど、今年も手強い相手になりそうです」

寺田 「あと、町田ゼルビアも継続の強みがある」

難波 「そうですね。今季ファジアーノに入団する佐野航大選手のお兄さんの佐野海舟選手は、個人昇格も噂されていましたけど、契約更新しました。兄弟対決なるか、楽しみです」

寺田 「ヴァンフォーレ甲府は昨季に昇格できなかったけど、勝点80を獲得している。今年も上位に食い込んでくると思うけど、主力選手が何人も抜けているね。特に泉澤仁が抜けたのは痛い」

難波 「野津田岳人選手も広島に帰りましたし、メンデス選手も京都に移籍しました」

寺田 「中村亮太朗も鹿島に行ったのか。だったら中盤の補強は必要になるだろうね。監督が噂される吉田達磨さんになるんだったら、日本に戻ってきてどんなチームを作っていくのか楽しみだ。新潟はどんな感じ?」

難波 「得点源の谷口海斗選手や中盤の高宇洋選手の契約更新はリリースがありましたし、その他の主力選手の流出も今のところなさそうです。本間至恩選手と高木善朗選手の去就がポイントになると思います」

寺田 「監督は誰がやるんだっけ?」

難波 「コーチをされていた松橋力蔵さんが引き継ぐようです」

寺田 「じゃあ、アルベルさんがやってきたスタイルを継続していくんだろうね」

難波 「監督就任時にも『来シーズンを戦ううえで、積み上げたスタイルに、勝利に固執する姿勢を加えていきたいと考えています』とコメントしているので、継続路線だと思います」

寺田 「まあ、新潟は本間が残るかどうかになるだろうね。正直、彼の存在はすごく大きい」

難波 「間違いないです」

寺田 「ただ、マリノスから松田詠太郎が入ってくるよね。彼は良い選手」

難波 「突破力ありますよね」

寺田 「そうそう。昨季に新潟とCスタで対戦したときも、果敢に仕掛けていく若い選手が多かったから、面白いチームになっていくんじゃないかな」

難波1チームずつ見ていくと、それぞれが戦略をもって補強に動いていますね」

寺田J1昇格を争う候補は、J1から降格してきた4チームの仙台、横浜FC、徳島、大分と、山形、長崎、千葉、甲府、新潟。この辺りになってくるかな。町田も十分に可能性ある」

難波10チームくらいが昇格候補ですか・・・ そこにファジアーノが加わっていってほしいです」

寺田 「いま挙げたチームたちを上回って2位以内に入っていくことは、本当に簡単なことじゃない。今年はプレーオフが再開されるから6位以内に入ることにも大きな価値はあるけど、6位争いもかなり高いレベルの争いになる。今年もJ2は熾烈だね」

難波 「さすが“魔境”なJ2です」

 〈 続 〉

 

難波拓未

岡山市に生まれて小1のときにサッカーを始めた少年は、岡山市の小中高に進学してボールを蹴り続けた。ファジアーノの選手たちのプレーを真似しながらプロサッカー選手を夢見て青春時代を過ごした難波くんは今、大学生になってサッカーライターになることを目指して活動を続けている。

note 『たくみ/大学生サッカーライター』
Twitter  @Soccer_Writer

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