「ファジラボ」寺田弘幸

【無料】【私のホームゲームの1日】河野保江(ボランティアスタッフ)『ホームゲームのある非日常な21日がすごく楽しいから、残りの350日くらいも過ごせているんです』

河野保江
ボランティアスタッフ

津山からファジアーノを追い掛けるようになって、もう数年が経つ。

家族でCスタへ通ってきた河野さんは、加地亮さんのプレーを初めてみたときに感動し、それからは加地さんが大好きになったと言います。思い出に残っている試合は、やっぱり2016年のプレーオフ。雨の松本で観戦した試合は忘れられません。

いつか、J1へ!

そう願いながら、今はボランティアスタッフの1人としてホームゲームに参加しています。

津山で出会ったファジアーノ
家族でCスタへ

もう何年前ですかね、津山でトップチームの試合をしていた時期があったんですよ(トップチームの試合が最後に津山で開催されたのは2015年)。

私の自宅が競技場から割と近かったので、その頃はサッカーにまったく興味がなかったんですけど、主人と息子が観に行くって言うし、私も行ってみようかなと思ったんです。そしたら、競技場の周辺も縁日みたいな感じでにぎわっている。不思議な世界だなって思ったし、サポーターの方々が集まって応援しているところから大旗が上がったときに、感動したんです。相手がどこだったかも覚えていないんですけど、私はファジフーズも食べて満足して帰ったんですね。その試合がキッカケで、Cスタにも通うようになったんです。

最初は主人と息子に付いていって年に数回観戦するだけでした。カズさんがいる横浜FCとの試合とか、興味のある試合しか行かなかったんですけど、ガンバがJ2に落ちてきたとき、あの試合のチケットを取ろうと思ったら取れなかったんですね。それがすっごくショックで、息子にもすごく怒られて、ファンクラブに入ることにしたんです。そうしたら、いつの日かシーズンパスを買うようになって、ユニフォームも毎年買うようになっていました。

いつの間にか、シーズンパスを持っているのは最初に連れて行ってくれた主人ではなく私と息子になっていたんです。息子はちょうど良かったんでしょうね。おかんがファジアーノに一生懸命になったので、一緒についていけばファジアーノの試合が観られるわけですよ。毎試合、息子と一緒にスタジアムに行っていましたし、私はそれだけではだんだん満足できなくなって、アウェイにも観戦に出掛けるようになりました。Cスタまで津山から車で1時間半はかかりますけど、アウェイに行くことを思ったら近いですよ(笑)

ホームゲームは非日常
ボランティアも楽しい

ファジアーノにどんどんハマっていると、いつかの新聞でボランティアを募集している記事を見つけたんです。それまでビブスを着ていた方々に興味があったわけではなかったんですけど、今ではすごく楽しみながらボランティアをやらせてもらっています。スタンドで試合を観ているときは、勝ったときは良いんですけど、負けたときに悔しくて、悔しくて。選手以上に私の方が悔しいんじゃないかって思うくらい、悔しくて(笑) そういう気持ちはボランティアをやっているとちょっと薄れるんですよ。

私は入場ゲートでサポーターやお客様を迎え入れる役割をすることが多いです。今は検温、消毒があって、それから持ち物検査もノータッチで行わせてもらって、あとはその試合ごとの配布物を1人ひとりの方に渡していくんですけど、もうルールを分ってくださっている方が多いので困ることはないです。もし何かあればクラブスタッフが対応してくれますし、ベテランのボランティアリーダーさんもおられる。私のようにボランティアを経験したことがない人が参加しても、もうしっかりとした体制が整っているので困ることはないですよ。

ボランティアとしてホームゲームに参加するようになってからも、私にとっては変わらずホームゲームのある日が非日常なんです。1年は365日で、ホームゲームは21試合しかない。ホームゲームのある非日常な21日がすごく楽しいから、残りの350日くらいも過ごせているんです。

息子と一緒に家を出て、一緒に帰宅する

キックオフする4時間前がボランティアの集合時間になるので、14時キックオフの試合は10時なります。私は家を2時間前には出るように心がけていて、息子と一緒に出るので、息子を叩き起こして朝ご飯を食べる暇もなく家を出発する感じになりますね。ボランティアの集合時間も早いですけど、サポーターの皆さんも早いですよ。私が車で着く頃にはサポーターの方がユニフォームを着て岡大筋を歩かれている。関心しますよね。

先行入場の始まる時間になるとお客様を迎えていき、試合が始まったらボランティアスタッフはローテーションしながら休憩をとります。そのときにお弁当をいただいて、ハーフタイムになると再入場される方の対応をし、後半に入ると片付けに入っていきます。試合が終わったらお見送りです。勝ったときは本当に良い雰囲気ですよ。皆さんがうれしそうな顔をされている。皆さんが笑顔で帰っていかれるところを見送ることができることが、ボランティアの1番の醍醐味ですね。

試合後の後片付けも終わったら、息子と一緒に帰ります。私は試合を見ていないので「どうだったの?」「良かったの?」って息子に聞きながら帰るんです。いつも決まったコンビニに寄って、ちょっと食べ物を調達してウダウダと言いながら帰るんですけど、勝ったときには間違いなくDAZNを見直しながら帰りますね。ちょうど帰る道中で試合が終わるんですよ。

家に着く頃には20時になっていますけど、もうルーティンになっているんで疲れはあんまり感じないです。でも、負けたときは・・・ 結局そこに全部つながっちゃうんですよ。帰りの道中でも負けていたら「どうやったら勝てるんだろう」って私が愚痴っちゃうんで、息子によく叱られます。息子はポジティブなので、否定的なことを言うと叱られるんですよ(笑)

ファジアーノがあってくれるだけいい

もうファジアーノがあってくれるだけでいいです。ファジアーノがあるおかげで、もう20歳を過ぎた息子とも会話ができていると思うんですよ。ファジアーノがあることで家族もつながっているところがあって、私が息子とあーだこーだって持論を展開しているところに、主人まで加わってくるとちょっと七面倒なことになるんですけど、それも楽しいんです。だからファジアーノがずっとあってくれるだけで良いんですけど、私が生きているうちにJ1に行ってほしいなって思いますね。今ACLをやっていますけど、ファジアーノがこの舞台に行くのはいつのことになるんだろうって思っちゃいます。もしJ1に上がったら、ボランティアをしないでスタンドで試合を見ているかもしれないですけど(笑)

〈 了 〉

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