「ファジラボ」寺田弘幸

【無料】『今年こそフクアリで勝ちます! その3つの理由』【難波拓未のアウェイゲームの見方】

アウェイゲームの朝に難波拓未がアウェイチームの情報を集めて注目に値するところや興味深いところをピックアップしたコラムをお届けしています。

現地で応援する人も、DAZNで観戦する人も、ぜひキックオフの笛が鳴る前に目を通してみてください。

(難波拓未)

フクアリの歴史

今年こそフクアリで勝ちたい。でも、勝てるかな。正直、不安な気持ちもあります。だから、せめて自信を持ってキックオフの笛を聞きたいと思って、テスト前に傾向をつかもうと過去問を漁ったみたいに、何か良い材料はないか探してみました。

だけど・・・

でも、ファジアーノのチーム状態がとても良いことは間違いありません。前節の水戸戦は先発7選手を入れ替えて勝利し、4連勝を目指してフクアリに乗り込みます。GW連戦は中心選手だけではなく出番の限られていた選手も活躍してきました。みんながチームのためにっていう想いをもってピッチに立っていることが結果につながっていて、チームは今、最高の雰囲気です。

今年こそは! と思い、あらためてフクアリの歴史を振り返ってみましたけど、苦しい展開ばかりでした・・・

2010/8/28 第24節
千葉(4-0)岡山
5分 工藤浩平(千葉)
68分 ネット(千葉)
80分 村井慎二(千葉)
90分+3分 佐藤勇人(千葉)

2011/5/15 第12節
千葉(2-1)岡山
3分 チアゴ(岡山)
36分 深井正樹(千葉)
90分+2分 竹内彬(千葉)

2012/4/15 第8節
千葉(0-0)岡山

2013/4/14 第9節
千葉(0-0)岡山

2014/3/9 第2節
千葉(1-0)岡山
79分 山中亮輔(千葉)

2015/3/29 第4節
千葉(1-0)岡山
81分 金井貢史(千葉)

2016/8/21 第30節
千葉(2-0)岡山
9分 町田也真人(千葉)
73分 エウトン(千葉)

2017/10/7 第36節
千葉(3-1)岡山
21分 赤嶺真吾(岡山)
39分 近藤直也(千葉)
59分 ラリベイ(千葉)

2018/5/3 第12節
千葉(1-0)岡山
56分 船山貴之(千葉)

2019/4/14 第9節
千葉(0-0)岡山

2020/9/19 第20節
千葉(2-1)岡山
2分 川又堅碁(千葉)
14分 鳥海晃司(千葉)
84分 山本大貴(岡山)

2021/5/9 第13節
千葉(4-2)岡山
22分 サウダーニャ(千葉)
25分 川本梨誉(岡山)
27分 小田逸稀(千葉)
50分 船山貴之(千葉)
85分 見木友哉(千葉)
90分 疋田優人(岡山)

でも、僕が必死に探した『今年は勝てる理由』をここに3つ挙げます。

千葉の得点力が不調 ファジアーノの得点力が好調

これまで千葉と対戦した12試合で、ファジアーノは20失点を喫しています。千葉の得点力に苦しんできました。赤嶺真吾さんのゴールで先制点してもセットプレー2発で逆転されたり。先制された直後に川本梨誉選手の豪快なミドルシュートで追いついても2分後に突き離されたり。千葉の攻撃力に屈して勝点3を持ち帰ることを許してくれませんでした。

しかし、今年の千葉は得点力不足に悩んでいます。14試合を終えて11得点は、リーグワースト3位の数字です。ホームのフクアリでも7試合で4得点しか決めていません。しかも無得点試合が4試合もあります。11得点のうち最も多いのがCKからの得点(4得点)で、チーム内得点王は何とCBの新井一耀選手(3得点)なんです。

得点を奪っている時間帯を調べてみると、千葉がフクアリで決めた4得点のうち2得点は75分以降に奪ったものでした。ファジアーノは試合終盤に失点が続いているので、勝つためには最後まで集中を切らさずに守り続けることが必要になると思います。

逆に、ファジアーノはフクアリで得点を奪うことができず苦戦してきました。これまでの12試合で決めたのはたった5得点で、無得点試合は8試合もあります。

だけど、今年のファジアーノは得点が取れるチームです!

リーグ戦の1/3を終えた時点でもう20得点を決めていて、リーグで4番目の得点力を誇っています。ファジアーノの歴史をさかのぼってみても、2016年の21得点に次いで2番目に多い得点を取ってきているんです。

今年の千葉は得点が取れずに苦戦しています。今年のファジアーノは得点が取れるチームです。

だから、今年はチャンスなんじゃないのかなと思うんです。

山陽新聞の休刊日前日は強い

フクアリで12年間一度も勝ててないことは望ましくないジンクスですけど、良いジンクスもあります。山陽新聞休刊日の前日は勝ち越していて、今年のフクアリでの試合は休刊日前日の試合になるんです。

これまで休刊日前日の試合の成績は、18勝16分14敗した。

直近5年間は、8勝7分5敗です。また、アウェイ戦に絞ってみても5勝3分2敗で勝ち越しています。

今年初めて休刊日前日の試合になった第4節の町田戦は1-3で敗れてしまいましたが、僕は過去の良いデータを信じています。

生まれ変わったチーム 歴史を知る2選手

今年のファジアーノはこれまでとは違います。フクアリに乗り込んだ試合で、外国人選手4人とルーキー2人が同時にピッチに立ったことはありません。確かに外国人選手、ルーキーが出ていた試合はありましたけど、プレーする選手の半分が外国人選手とルーキーで埋まることは前代未聞です。もしかしたら3人のルーキーがピッチに立つかもしれない。これまでと選手構成がまったく違う新しいチームで乗り込むんです。

一方で、これまでのファジアーノの歴史を知っている選手たちもいます。

喜山康平選手は初めてフクアリに乗り込んだ2010年の試合に、0-4で負けた試合に、ピッチに立っていました。そして、その後にフクアリで4度も苦汁をなめてきています。

金山隼樹選手は昨年に初めてフクアリのピッチに立つと、4失点を喫して敗れています。金山選手の10年のキャリアの中でも、1試合で4失点を喫した試合は2018年のアウェイ大分戦だけです。きっとフクアリですごく悔しい想いをしたと思います。

喜山選手と金山選手は、きっと「今度こそは!」っていう強い気持ちでフクアリのピッチに立つはずです。2人はフクアリでの勝利(2019年の天皇杯)を経験している選手でもあります。あの勝利を経験した選手のほとんどがチームを去っていきましたけど、今もなおファジアーノの選手として戦い続けてくれている2人は、これまでの悔しい想いも背負って戦ってくれるに違いありません。

最後に

鬼門を辞書で引くと『どうにもうまくいかない相手・場所・事柄』と出てきます。
『どうにもうまくいかない場所』で勝てる理由を、一生懸命探したんですけど、なかなか見つかりませんでした。

フクアリでのヨルディ・バイス選手の成績(3分)。柳育崇選手の成績(1勝1分)。フクアリに乗り込んだ木山監督の成績(1勝2分3敗)。木山監督のGW連戦最後の成績(5勝2分2敗)。ファジアーノの5月の成績(22勝17分25敗)。ファジアーノのGW連戦最終日の成績(5勝2分5敗)。

他にも血眼になって調べましたけど、説得力のある理由を見つけることはできませんでした。

でも、僕は勝てる気がするんです。今のチームはすごく一体感があるからです。『Our Team』を掲げているチームは、外国人選手も、ベテラン選手も、若い選手たちも、みんなで1つのチームになっています。

だから、歴史を塗り替えることができるんじゃないか! そう期待させてくれるんです。

〈 了 〉

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