「ファジラボ」寺田弘幸

【無料】『アディショナルタイムに失点 今年もフクアリで勝てなかった』【2022 J2第15節 千葉戦 速報】

2022 J2第15節
5/8 15:00K.O. @フクダ電子アリーナ

千葉(1-0)岡山

90分+4 髙橋壱晟

フクアリのスタンドには『イビチャ・オシム、私達の心に生き続ける。永遠に』と書かれた横断幕が掲出される中、佐藤勇人さんを先頭にかつてオシム氏とフクアリで同じときを過ごしたOB選手やスタッフが入場し、哀悼の意を表して黙祷を捧げキックオフを迎えた。

ファジアーノは前節から先発5選手を変更。今季2試合目の先発のチャンスを得た佐野航大が本山遥とダブルボランチを形成し、前節に9試合ぶりの得点を奪ったチアゴ・アウベスが左SHに入り、12年間勝利したことのないフクアリに乗り込んだ。

2分にCKのこぼれ球を拾った本山がミドルシュートを放っていったファジアーノは、ディフェンスラインでパスをつないでサイドから敵陣へ入っていくことを試みるが、千葉のWBとCBがサイドを粘り強く守って奥まで進入することができないでいると、徐々に押し返されていく。

23分に千葉がチアゴ・デ・レオンソに縦パスを入れた後にセカンドボールを拾って右サイドに展開。米倉恒貴が入れたクロスをヨルディ・バイスがスライディングでクリアしたが、千葉の最初のCKで高木俊幸が鋭いボールを入れてピンチを招く。PA内でこぼれたボールを拾った末吉塁にシュートを放たれたが、金山隼樹の好守で防いだ。

しかし、まだまだピンチは続いていく。28分にチアゴ・デ・レオンソが落として佐々木翔悟にシュートを放たれた。33分には左サイドから高木が上げたクロスを金山がこぼして米倉に詰められたが、ここも背番号13がすぐに反応して掻き出した。

守勢に回りながらも粘り強く守って試合を進めていくファジアーノは、42分に決定機を迎えた。自陣でのFKを柳育崇がゴール前に蹴り込むと、デュークが落とし、チアゴが左足で合わせた。シュートはゴールマウスを捉えるも、新井章大のファインセーブに阻まれる。前半は0-0で折り返した。

ファジアーノは佐野に代えて喜山康平を投入して後半に入っていき、49分にデュークが相手と競り合って敵陣浅い位置でFKを獲得すると、河野のボールにチアゴが頭で合わせる。後半もセットプレーからチャンスを作ったが、ヘディングシュートは枠を越えた。

その後は横幅を広く使った千葉の攻撃に苦戦を強いられるが、粘り強く守っていく。49分、高木からパスを受けた米倉にPA右からシュートを打たれるも、金山が弾いた。54分には見木友哉にニアゾーンを突かれる形でゴール前へ進入されたが、喜山がカバーする。その直後には河野が我慢強い対応で末吉のドリブル突破を阻止した。

58分に木山隆之監督は木村太哉を左SHに入れ、66分に白井陽斗を右SHに投入する。両サイドにスピードのあるアタッカーを配置したが、それでも押し返していくことはできない。71分には再びセットプレーからゴールに迫り、こぼれ球を拾ったバイスが左足を振り抜くも、シュートは枠を越えていった。

ファジアーノは83分に阿部海大と川本梨誉が駆け出していくと、木村が左WBにポジションを変えて、システムを[3-4-3]に変更した。千葉も87分に髙橋壱晟と新井一耀を投入して最後の交代を行った。

千葉が攻め、ファジアーノが守る時間が続く。ボールを奪ってもすぐに奪い返されてファジアーノは波状攻撃を受け、耐えることができなかった。

アディショナルタイムも3分が過ぎ、あと1分でタイムアップになるところで、髙橋にPA左に進入した福満に縦パスを撃ち込まれ、高木に左サイドの深い位置に進入される。そして、高木がマイナスのクロスを入れると、ファジアーノの選手たちは後ろから走ってきた髙橋を誰も捕まえることができなかった。河野と柳がシュートコースを塞ごうとし、金山も構えたが、髙橋のシュートは誰も防ぐことができずゴールネットに突き刺さった。

今年もフクアリで勝つことはできなかった。

4連勝を目指してファジアーノは乗り込んだにもかかわらず、自分たちのサッカーを展開することはできずに守り切ることもできなかった。鬼門だから、自分たちのサッカーをすることができなかったのだろうか。チーム一丸となって3連勝を成し遂げてきたのに、ファジアーノの力がまだまだ足りないということなのだろうか。

今年もファジアーノに関わる誰もが悔しさを噛みしめながらフクアリを後にすることになった。

〈 了 〉

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