【無料】『CKから失点して0-1 今季初めての連敗』【2022 J2第16節 群馬戦 速報】
2022 J2第16節
5/15 14:00K.O. @シティライトスタジアム岡山(0-1)群馬
71分 岩上祐三
5月15日。Jリーグの日。シティライトスタジアムに4,943人が駆け付けた中でファジアーノは宮崎智彦が今季初先発を果たして群馬を迎えたが、ファン、サポーターと喜びを分かち合うことはできなかった。
立ち上がりは群馬がボールを保持して敵陣で試合を進め、左サイドの山根永遠を起点にして攻撃を構築していく。しかし、6分に本山遥が田中雄大のパスを受けてニアゾーンに進入してグラウンダーのクロスを入れると、7分には田中が左サイドから上がってきたクロスに合わせてヘディングシュートを放った。お互いにゴールへ向かう意思を示して試合はスタートする。
16分にファジアーノが決定機を作り出す。金山隼樹のロングキックをミッチェル・デュークは競り合って左サイドの高い位置で起点を作り、木村太哉と宮崎智がパス交換している間に喜山康平がスルスルと上がっていってニアゾーンでボールを受け、マイナスのボールに合わせてデュークが左足でシュートを放った。しかし、デュークのシュートはゴールマウスを捉えることができなかった。
その後は互角の攻防が続く。群馬はセカンドボールへの反応や球際の強さで勝って前進していき、ファジアーノはビルドアップにトライしながらロングフィードも織り交ぜて敵陣への進入を試みたが、両チームともディフェンディングサードでは隙を見せることなく試合を進めていった。
39分にファジアーノがCKを獲得。田中の蹴ったボールに本山が飛び込んでヘディングシュートを放ったが、ボールがデュークに当たって枠の外へ逸れていく。
42分には宮崎智のパスミスによって高い位置でボールを奪った群馬が早くゴールに迫り、山根永遠がシュートを放つもゴールマウスは捉えられなかった。
前半のアディショナルタイム。成瀬の正確なフィードに合わせてデュークがヘディングシュートを放ったが、GKが正面でキャッチする。前半は0-0のまま折り返した。
後半も一進一退の攻防が続いていく中、少しずつファジアーノにペースが傾いていたところだったが、68分になるとファジアーノは群馬からボールを奪えず自軍から出られなくなる。ペナルティエリア内に入ってきたボールを弾き返してもセカンドボールを拾われて群馬の波状攻撃を受けた。71分のCK。岩上祐三の蹴ったボールは、ニアサイドの木村の頭を超え金山に当たってゴールイン。群馬がセットプレーでゴールをこじ開けた。
追い掛ける展開になったファジアーノはすぐに3選手を投入。ハン・イグォン、河野諒祐、川本梨誉がピッチに駆け出していき、77分には白井陽斗、82分には疋田優人が入っていく。
試合終盤、ファジアーノは人数をかけてゴールに迫った。右サイドで白井がアグレッシブなランニングを見せ、左サイドでイグォンがドリブルでゴールに向かい、最後は柳育崇も攻め上がってパワープレーを仕掛けたが、ゴールネットを揺らすことはできなかった。
呆然とするしかなかった。
ファジアーノは今季初めての連敗を喫し、群馬にも5連敗となった。
なぜ、群馬に勝てないのだろう。なぜ、デュークを擁しながらも、ステファン・ムークがいるにもかかわらず、得点を奪えないのだろう。今はただただ言葉をなくしている。
〈 了 〉