「ファジラボ」寺田弘幸

【無料】『アベンジャーズ ~ J1に導く雉のヒーロー ~』【難波拓未のアウェイゲームの見方】

アウェイゲームの朝に難波拓未がアウェイチームの情報を集めて注目に値するところや興味深いところをピックアップしたコラムをお届けしています。

現地で応援する人も、DAZNで観戦する人も、ぜひキックオフの笛が鳴る前に目を通してみてください。

(難波拓未)

ファジレッドのアベンジャーズ

『They give the team a lot of power』

木山隆之監督はファジラボのインタビュー(1月9日掲載)で外国籍選手について、『彼らはチームに大きなパワーを与えてくれる』と述べました。

例年以上にJ2昇格への本気度を感じる今年のファジアーノには5人の屈強な外国籍選手がやってきました。ファジレッドのユニフォームを着てピッチで戦う彼らは、人類を守るために最強ヒーローたちが集結した究極のチーム『アベンジャーズ』が世界を守るために戦っているような頼もしさがあります。

ミッチェル・デューク選手(アイアンマン)のもとに、ヨルディ・バイス選手(マイティ・ソー)、チアゴ・アウベス選手(ホークアイ)、ハン・イグォン選手(キャプテン・アメリカ)、ステファン・ムーク(ブラック・ウィドウ)が駆けつけました。彼らの強烈な個の力が今年のチームの最大の強みになって対戦相手の脅威になっています。

今節の“敵(ヴィラン)”

今節に対戦する“ヴィラン”(アベンジャーズに登場する敵の総称)も強力です。2021シーズンを4位でフィニッシュして自動昇格圏内の2位との勝点6差でJ1昇格を逃した長崎は、カイオ・セザール選手、エジガル・ジュニオ選手、ビクトル・イバルボ選手に加え、クリスティアーノ選手とも手を組んで2018年以来のJ1復帰を狙っています。

チームの中心になっているのは、カイオ・セザール選手、クリスティアーノ選手、エジガル・ジュニオ選手です。

193㎝のカイオ・セザール選手は中盤に君臨する皇帝です。リーチの長さを生かしてボールを奪い、鋭いパスで攻撃のスイッチを入れる役割を担っています。前節の千葉戦ではすごく印象的なシーンもありました。カイオ・セザール選手が自陣のゴール前で相手にパスを出してしまい、失点につながってしまったんです。その直後、地面に倒れ込み涙を流して悔しさを露わにするカイオ・セザール選手の姿をカメラは捉えていました。すごく責任感が強く、熱いハートを持った選手です。

クリスティアーノ選手は2013年に来日してから、Jリーグで310試合に出場して105得点を決めています。皆さんもご存じの通りのすごい選手で、長崎に移籍した今季も健在です。第7節の群馬戦ではPA右から右足を振り抜いてGKの手を弾き飛ばす強烈なシュートをネットに突き刺しています。悪魔の右足には本当に注意が必要です。エジガル・ジュニオ選手も危険なストライカーです。ボックス内での駆け引きがうまく、クロスが入ってくる瞬間にギアを上げて相手の前でヘディングシュートを放ちます。174㎝ながら今季決めた3得点のうち2得点をヘディングで決めています。

世界が終わるその時まで

レーザービームのようなクリスティアーノ選手のシュートは強烈です。ショットガンを放って一発で仕留めてくるようなエジガル・ジュニオ選手の決定力はすさまじいです。そのことは2020年に僕らは痛感させられています。彼らはファジアーノで試合に出るようになって間もない堀田大暉選手が守るゴールを陥れようと侵略してきます。

でも、堀田選手をヴィランから救うためにファジアーノのアベンジャーズが立ちはだかります。

J2で14人しかいないフルタイム出場を続ける“鉄人”バイス選手がハンマーを叩きつけてエジガル・ジュニオ選手を抑え込んでくれるはずです。キレが増しているイグォン選手のドリブルがボディーブローのようにダメージを与え、ムーク選手がスパイのように相手の懐に潜り込んでゴールを狙います。そして、デューク選手が飛んでいるんじゃないかと思うくらいの滞空時間の長いヘディングでカイオ・セザール選手に競り勝ち、チアゴ選手が弓のように左足をしならせてゴールを仕留めてくれるはずです。

『Until such time as the world ends, we will act as though it intends to spin on.』
(世界が終わるその時まで、地球が回り続けている前提で行動するんだ)

世界最高の平和維持諜報機関S.H.I.E.L.D.の司令官を務めるニック・フューリーが残した言葉のように、ファジアーノのアベンジャーズは『試合が終わるその時まで、勝点3を持ち帰る前提でプレーする』

大丈夫です。今日もファジアーノのアベンジャーズがチームを勝利に導いてくれます。

〈 了 〉

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ