「ファジラボ」寺田弘幸

【無料】『頑張ってほしい 岡山出身選手たち!』【難波拓未のアウェイゲームの見方】

アウェイゲームの朝に難波拓未がアウェイチームの情報を集めて注目に値するところや興味深いところをピックアップしたコラムをお届けしています。

現地で応援する人も、DAZNで観戦する人も、ぜひキックオフの笛が鳴る前に目を通してみてください。

(難波拓未)

無意識に応援している

今年の甲子園には4年ぶりに創志学園が岡山県代表として出場します。

とにかくスポーツ観戦が大好きなお父さんがリビングのテレビでいつも甲子園を見るので、普段は野球をまったく見ない僕でも自然と目に入ってきます。最初は横目で試合を見ているだけなんですけど、回が進むにつれてお父さん一緒に熱が入ってしまいます。「打てー!」「行けー!」って大きい声が出てしまうので、最近は専ら愛犬を溺愛しているお母さんに「うるさい!」って怒られるのも僕の家の夏の風物詩でもあります。

自分の母校でもないのに、なぜ応援してしまうのでしょうか。

負けたら終わりの高校球児たちは最後の一球まであきらめずにプレーします。その姿勢に胸を打たれ、いつの間にかテレビにかじりついて応援してしまうのでしょう。

しかし、理由はそれだけでしょうか。

僕は地元に対してすごく親近感が湧くんです。岡山出身で頑張っている人がいると、無意識に応援しているんです。

スポーツに限った話ではありません。

車に乗ると藤井風さんの曲をよく聞きます。藤井さんの曲の歌詞には「なんでなんも聞いてくれんかったん?」とか「あのときの涙はじゃったん?」って岡山弁がかなりでできます。『何なんw』や『もうええわ』とか『へでもねーわ』のように曲名そのものが岡山弁の曲もあります。

岡山在住46年のお母さんがしゃべっているような方言がスピーカーから流れてくるので、心地よくて聞いているんだと思います。

岩手にいる岡山出身Jリーガー

岡山出身のサッカー選手には、一段と親近感が湧きます。今節に対戦する岩手には2人の岡山県出身の選手がいることを皆さんはご存じですか。

智弁学園で甲子園に出場した岡本和真(巨人)選手と同じ1996年生まれの小野田将人選手と、創志学園で3度甲子園に出場した難波侑平(日ハム)選手と同じ1999年生まれの奥山洋平選手です。

小野田選手は大分県の柳ヶ浦高等学校から今治に入団してJリーガーになりましたが、岡山県で生まれ育って高校1年生まで岡山学芸館高等学校でプレーしていました。

小学校は吉備小学校に通っていたそうです。小学校の近くにある「にしき」という焼肉屋さんに僕は小さい頃から連れて行ってもらっていたので、あの辺りからJリーガーが誕生したことに驚きました。もしかしたら小野田選手も「にしき」の焼肉を食べて身体を作っていたのかもしれません。これはかなりの強敵です。

奥山選手は僕の操南中学校の1学年上の先輩なんです。奥山先輩がトップ下で、僕がボランチで、一緒にプレーしていたこともあります。あの頃はすぐに縦パスを出すことを要求されていましたし、僕は守備が苦手で試合中に怒られたこともありました。ピッチ内の先輩はすごく怖くて、もうその印象しか残っていません。

当時は僕と同じように身体の線も細い選手だったんですけど、ドリブルやスルーパスが本当に、うまくて憧れの先輩でした。一緒にプレーしていたときとプレースタイルは変わって、スピードを生かしたドリブルで相手を突破してクロスを上げるサイドの選手になっていますけど、僕にとっては今も憧れの先輩です。

ファジアーノの岡山出身Jリーガー

ファジアーノには、我らが佐野航大選手がいます。

佐野選手が生まれた津山市は、僕にとって桜を見に行く場所でした。広告代理店で働くお父さんが『津山さくらまつり』でプロジェクションマッピングをする仕事に関わっていて、お父さんがどんな仕事をしているのかワクワクしながら鶴山公園に行ったのはすごく良い思い出です。あの色鮮やかな電飾の中に桜が浮かぶ幻想的な風景を、佐野選手も見ていたのかな。だったら、すごくうれしいな。

僕らは今、日本を代表する選手になるかもしれないプレーヤーのルーキーイヤーを目の当たりにしています。『津山さくらまつり』に桜を見に行くときと同じくらいのワクワクを感じさせてくれている佐野選手からは、今節も目が離せません。

 

今節は、3選手がどんなプレーをするのか気になって仕方ないです。小野田選手と奥山選手が所属しているのは相手チームの岩手ですけど、2人にも活躍してほしいです。

けど、誰よりも1番、佐野選手に活躍してほしいです。そして、岡山のクラブであるファジアーノに勝ってほしいです。

奥山先輩、あんまり頑張らないでください。

〈 了 〉

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