【J1担当主審強化合宿取材記2013】福島孝一郎
とにかく、しっかりしている。新入社員として入社してきたら、“コイツは仕事ができるな”と感じる人が多いはず。話を訊いても、その第一印象は揺らがない。さすが、昨年、ミシャ・ペトロビッチ監督が「広島がJ2降格となった試合と、この試合は忘れない」と重要な試合と位置づけた浦和×札幌戦を妥当なレフェリングでコントロールしただけはある。
警告を厳しく出すが、乱発している訳ではない。サッカー批評にも、つい先ほど原稿を送ったが、若手の審判員としてカードが増えるのは仕方がない部分でもある。
そんな福島主審が、自分の課題をどう感じているか。5分だけ時間を貰い、話を訊いた。
―福島さん、普段のお仕事は??
鹿児島で会社員、事務職やっています。
―平日働きながら、お休みで割り当てを受けているのですね。このような合宿の参加は?
Jリーグ強化審判員の合宿参加は三回目になります。ただ、去年までは鹿児島でしたから、今年は静岡ということ、さらにメンバーも増えているので、新鮮味はあります。J-Stepなどでシーズン中に行われているプロフェッショナルレフェリー向けの合宿は参加していません。
―一級に登録されて、JFLからJ2という道のりは如何でしたか?
今年で一級審判員になって5年目でして、昨年からJ1担当になったのですが、JFLからJ2の時は、メンタル的な緊張感は無かったですね。ただ、サッカーの質というのは、変わります。技術もそうですが、速さもあります。
J2に上がる前には、この合宿にも参加していたので、これは大きかったです。先輩の方々とトレーニングできるというのは、なかなかないので。トレーニング以外の時間も、貴重な時間になりました。
―J2から、J1に上がって違いは感じましたか?
大きな違いは、選手をコントロールするという部分で、レフェリーが持っている術を倍以上使わないと上手くできないなというのは感じました。
―それは、なにか難しい試合があったのでしょうか?
う~ん、やっぱり、一番の経験でもあるんですけど、5月にJ1のデビュー戦(KATEさんのレポートがあります)があったのですが、それは今でもはっきり覚えています。選手をコントロールする部分で、選手が何を考えているのか、自分がどう出なければいけないのか、そういう部分でまだまだだなと。
―スピードの違いとかを感じたりする方もいるようですが、そういった部分よりも、カードも含めたマンマネジメントに難しさを感じたと。
そこですね。それを課題として、今シーズンに取り組んでいきます。
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