石井紘人のFootball Referee Journal

2013J2第37節 群馬×京都 上田益也審判団評:3

■主審:上田益也

 採点:3

 

「レフェリーが下手すぎて話にならない。プロのゲームをさばくレベルに達していない。両チームの選手、サポーターに失礼だと思う。レフェリーがアマチュアで、こんなジャッジをされたら、日本のサッカーのレベルが上がっていかないし、僕らはレフェリーの育成のために試合をやっている訳ではない。レフェリーのジャッジによって試合を壊された。」

 

秋葉監督が、そう批判した試合。

 

 

1分、背負った選手を押し倒した群馬のファウル。直後にもホールドをしっかりと見極め、5分にも不用意に押したファウルをとる。6分にはアフターで競り合いにいった群馬選手に注意を与える。

 

試合前に上田主審が、「スリッピーなのでファウルに気をつけて」と語りかけたが、その言葉空しく、群馬のファウルが増えてくる。

そんななかでも、若さからのスタミナで、30分の夛田のホールドもしっかりと見極めるなど、コントロールしていく。

37分、裏をとられた所をファウルで止めたバヤリッツアに警告。

 

 

迎えた45+3分。

倉貫のシュート後、上田主審が笛を吹く。

何があったか分からなかったが、保崎が手を大の字にして上げ、シュートを止めていた。

あきらかに【不必要な位置】にあり、ハンドの適用は間違いない。

問題は、黄か赤、どちらのカードを出すのか?上田主審は、退場を選択する。

 

オレンジの判定にも見えるが、ゴールエリアライン上、ゴールに近い位置で、ゴールに向かうボールへのハンドは【得点の機会阻止】とされても文句は言えない。Laws of the gameから考察しても妥当な判定だと思う。

また、異議にくる夛田を突き放し、強く保崎に退場を伝えるなど、『表現力』も見え、対応も良かった。

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