石井紘人のFootball Referee Journal

2013J1第31節 湘南×鹿島 前田拓哉審判団評

■主審:前田拓哉

 採点:2

 

曺監督のコメントを、審判側は重く受け止めるべきだろう。

 

「前半13分でカードをもらい、前半残り15分くらいでもう1枚もらって退場してしまった。

もちろん、フェアに吹いていただいていると思っています。

ただ、前半13分で、ファウルをされた我々が相手に対して残り75分近くある中を、遅延行為をするということは、僕も指導してないですし、ご覧になってる皆さんもその遅延行為は、じゃあ何故に、というところだと思います。

何のためにしたのか、見てるサポーターの方もそうだと思います。

僕はそれを、勝った負けたじゃなくて、日本サッカー界、それから我々、選手、レフリー、それからサポーターの皆さん、マスコミの皆さんが手を取り合って、今度のワールドカップ、それこそ東京にオリンピックが来る、そのあたりまでどう質を上げていくのかということを進めなければいけない。

今日のあの13分の遅延行為は非常に残念だなというふうに思っています。

チームとして、お互いに勝ちを目指していく中で、15分以内でファウルをされたチームが遅延を取られるというのは、多分それを基準でいくと世の中の試合の全部が遅延行為になってしまう。

ルールというもの、基準というものを、果たしてどういうところで選手に示してあげればいいのかというのは、今の時点で僕も少し難しいなと思ってます。

僕は個人的には「何で」ということを聞きたいなと。

別に苦言を呈する話ではなく、レフリーのせいで敗れたとかそんなレベルの低い話ではなくて、我々みんなの、それこそサッカーを良くする、サッカー界をもっともっとレベルの高いものにしていく、Jリーグ自体をもっともっとアグレッシブでアトラクティブなリーグにしていくために、そういうことをひとつの題材として次につなげていってもらいたいなと思います。難しい言い方ですけど、素直にそう思っています」

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