高円宮杯U-18チャンピオンシップ 流通経済大柏×神戸 三上正一郎審判団評:4
■主審:三上正一郎
採点:4
高円宮杯→インカレ→高校サッカー。
この3つのファイナルを割り当てられるというのは、日本サッカー協会審判委員会の期待のあらわれであり、→表記は順に期待値の高さ。
それは、高校サッカーファイナルを任されたのが山本雄大で、大学サッカーが岡部拓人。そして、この試合を任されたのが三上正一郎というのにもあらわれている。
三上主審は、その期待に、“ファイナルレフェリー”に恥じない動きをみせる。
開始20秒、縦への速い展開から流経がPA内に進入するが、しっかりと中に入った近い争点をとった。
6分、PA内に進入しようとした立花のドリブルを引っ掛けて止めた加古に警告。文句のないポジショニングから見極めた。
14分、アフターでチャレンジした立花に注意を与え、さらにピッチ全体にも伝える。コントロールの意図が見える。
一方で21分の秋山のシュートのDFのワンタッチは、先を見すぎたのか見抜けなかったのは残念。
三上主審は34分のように選手が影響をされず、タフにプレーしたものは、影響していないということでノーファウルとする。タフな基準で、試合とマッチしている。また、ファウル後には“そのチャージはダメだぞ”とジェスチャーを交えて注意を与え、かつ37分のようにファウルアピールにも毅然と対応する。
41分、81分には【繰り返しの違反】で警告。48分のFKのマネジメント時には、手の位置に声をかけるなど、丁寧にレフェリングしていく。
試合終了間際に神戸が追いつき、PK戦で流経が勝利を手にする劇的な展開だったが、レフェリングにストレスを感じることはなかった。
試合の雰囲気含め、三つのファイナルのなかではイージーだったかもしれないが、それでもファイナルを妥当に終わらせるというのは自信になるはず。
2014シーズンのJリーグでのレフェリングにも期待したい。
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