【石井紘人コラム】村井チェアマンと審判員が目指す未来
「レフェリーがある試合で大きなミスジャッジをすれば、ヨーロッパでは家の外に出られないのが普通。しかし、幸いなことに日本ではそのようなことはない。」
“日本のメディアは『審判に』甘すぎる―”
浦和レッズのペトロビッチ監督は、そう言いたかったのだろう。
確かに、日本のメディアは、監督や選手が判定についてコメントしない限り、審判の批評をすることはない。「リーグ優勝がかかった昨シーズンのガンバ戦も、前半にPKではないかと疑われるようなシーンがあったと思います。そういった判定がどうであれ、優勝がかかるような試合であれば、そうしたシーンはクローズアップされ、判定に関するディスカッションがあってもいいのではないかと思います」とも語ったように、この試合のレフェリングが記事になることはなかった。
しかし、それは何も審判だけではない。浦和レッズがヨーロッパのチームであれば、昨季終盤、ペトロビッチ監督は家の外には出られないだろう。
審判だけに甘いのではなく、監督や選手にも甘い。もちろん、それは幸いなことかもしれないが。
話を戻して、ペトロビッチ監督が熱く語るように、フットボールの結果は「いろんなものが影響を与える」。しかし、2014J1第32節のガンバ大阪戦も、2015FUJI XEROX SUPER CUPも、ジャッジが試合に影響を与えたとするのは強引過ぎると思う。
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