【石井紘人レポート】佐藤隆治
2002年日韓大会と2006年ドイツ大会。2010年南アフリカ大会と2014年ブラジル大会。
FIFAワールドカップを任されるレフェリーは、基本的に二大会を跨ぐことが通例となっているように思う。アジアにおいては、という前置きがつくが。
そういった事情もあり、AFCアジアカップ2015には佐藤隆治が参加した。
2018年ロシア大会で41歳になり、2022年大会では45歳になる佐藤は、二大会を跨ぐに適した年齢である。東城穣だと、国際審判員の45歳定年制に引っかかり、飯田淳平だと若すぎるという判断がされたように感じる。
そんな佐藤のアジアカップでのレフェリングは悪くなかったように思う。
だが、佐藤は自身のパフォーマンスに納得していなかった。
「懲戒罰の基準の部分が、大会とフィックスできなかったように思います。やはり、期間が短いグループリーグは、懲戒罰の基準が狭いんです。たとえば、Jなら1-5の幅があっても、アジアカップでは、1-2までの幅しかない。さじ加減は少ない。それが国際トーナメントだと感じました。その点もあって、準々決勝の割り当てがこなかったのだと思います。僕が残れたのは、日本代表が負けたからで、僕のレフェリングで勝ち取ったとは思わない。」
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