石井紘人のFootball Referee Journal

2018FIFAワールドカップロシア大会アジア二次予選 日本 0-0 シンガポール サライ審判団評

■主審:サライ(イラク)

採点:4

 

「守備については、くだらないファウルをしないよう選手には言い聞かせました。実際にイエローカードは1枚もなかった。しっかりとフェアな守備をして、しっかりと自分たちをコントロールした結果です。」

シンガポールのシュタンゲ監督は胸を張ったが、まさにそんな試合だった。

 

サライ主審は、試合開始直後に日本の速い攻撃についていった時に足を滑らせるが、スピードは垣間見えた。そのスピードは2分のアドバンテージからファウル、そしてクイックスタートに活きた。基準は、12分に吉田のプッシングを厳しく見極めたように厳しい。だが、19分のシンガポール選手が倒れたシーンは、セルフジャッジでのハンドをとるべきだったように思う。

一方で26分の宇佐美のオフサイドの見極めは副審のナイスジャッジだ。とは言え、30分の槙野のGKとの競り合いは、争点への素早い介入は良かったが、プラスでパフォーマンスとして注意があっても良かったと思う。
後半に入っても基準は貫徹されており、ファウルを貰いにいくようなものは毅然と取らない。86分の本田が倒れたシーンが最たる例だ。55分の岡崎のヘディングがゴールラインを割っていないのも、しっかりと見極める。68分の柴崎が倒れたシーンはフットボールコンタクトと判断。85分の太田が倒れたシーンも自らコースに入ったとする。もちろん、70分の原口へのチャージのように、後ろから押しているものはファウルとする。

 

日本代表が勝てなかったことで審判団を非難するファンもいるかもしれないが、日本代表のことを思うなら、本田圭佑が言うように、サンシーロのようなブーイングを日本代表選手たちに浴びせるべきだと思う。

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