石井紘人のFootball Referee Journal

【無料記事/なぜ誤審が起きたのか?】リオ五輪アジア最終予選 ヨルダン 0-1 韓国

試合後、「ヨルダンのゴールが日本人審判団のミスジャッジで取り消された」という記事があがった。ヨルダンのサッカー協会がTwitterにて下記の画像をアップしたため、すぐにニュースになったのだ。

 

写真を見て一目瞭然のように、誤審だと思う。

TVやカメラの画像では、“遠近法”も考慮しなければいけないが、それを踏まえても、オフサイドとされた20番のポジションは、オンサイドの位置にいる。

では、なぜ誤審は起きてしまったのか?

 

オフサイド見極ないシーンというは、オフサイド見極に、ファウルのシーンがあって、(副審が)そちらをフォーカスしすぎてしまい、オフサイドを正しく見極められなかった。だからこそ、『いま、自分がどこを見るべきか』というのを上手く整理しなければいけないどんどん副審に要求されることがふえてきて、そのなかでプライオリティをしっかり作っていけるか」(2012PR合宿取材記:廣嶋禎数

 

このシーンであれば、バイシクルシュートの方に目がいってしまったのか、正しいラインキープが出来ていなかった。副審の位置を見れば一目瞭然である。そして、写真の副審の位置からオフサイドラインをひいてみると、20番のポジションはオフサイドになる。つまり、正しいラインキープが出来なかったための誤審で、それが出来なかったのはプライオリティを作れなかったこと。さらにいえば、動作の問題もある。結果論ではあるが、試合を左右したジャッジだっただけに、採点は0から1をつけざるを得ない。

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