【無料記事】2016J11st第1節 サンフレッチェ広島 0-1 川崎フロンターレ 西村雄一審判団評
J開幕スペシャルと銘打たれて全国放送された試合は、「経験のある西村さん」(福西崇史氏)が割り当てられた。
1分、リスタートの位置を細かく指示。8分にはホールドへのロールバックをとったが、試合自体はファウルのない立ち上がり。そんな中でも、11分には競り合い時のボールにプレーできる範囲外からのチャージをとるなど、しっかりと基準を作る。それに選手も呼応し、フェアに試合は進む。45分、中村憲のドリブルを、裏からのチャージで止めた広島選手に笛で注意を与える。53分にはホールドをアピールする大久保とコミュニケーション。86分には大久保のファウルに塩谷がエキサイトしたが、流れの中で制し、対立させない。89分の大久保が貰いにいったシーンの見極めも的確だ。西村主審は最後まで緩めず、90+1分には、CK前に一旦試合を止めて、ポジション争いに介入する。この辺の表現力はさすがである。
予測やポジショニング、それを支える走りから読み取れるように、コンディションはかなり良さそう。体もしっかりと絞れている。採点は4、国際審判員を退いても、まだまだ健在だ。
~採点基準~
5:彼なしに試合はありえなかった
4:普通に試合を終わらせた
3:ミスにも見えるシーンがあったが、試合に影響はなかった
2:カード・得点に対する受け入れられない微妙な判定があった
1:ミスから試合に影響を与えてしまった
0:試合を壊してしまった