石井紘人のFootball Referee Journal

【無料記事/Jリーグが目指す+クオリティ】プレミアリーグ2015第31節 クリスタル・パレスFC 0-1 レスターシティ マイク・ジョーンズ審判団評

プレミアリーグ初制覇が現実味を帯びてきたレスターシティ。

30秒、足裏をみせたチャレンジをしたフートのファウル。11分にはホールド。12分にも競り合い時のプッシングをとる。21分、【無謀】まではいかないが、足にスライディングする格好になったアルブライトンに注意を与える。

31分、相手選手のハンドをアピールし、審判に詰め寄ったシュマイケルに【異議】で警告。ちなみに、テレビカメラではフォーカスし切れておらず、ハンドかどうか何とも言えない。ジョーンズ主審のポジションもベストという訳ではなかった。

議論できる判定があったが、それ以外は大きな判定もなく進む。42分、ボールを奪われ、ホールドで止めに行ったスアレに警告。46分には岡崎への腕をロールバック。47分もホールディングをとる。54分にはカンテがプレーできる範囲外でコースを防いだため。66分のシーンは、互いにボールにプレーできているためノーファウルとする。67分のダンがホールドをアピールしたシーンも、もう少し、腕で掴んでいればPKをとったと思う。ある意味では、ズラタンのホールドとは対照的だった。

とは言え、75分のバーディーのファウルはノーに思える。79分のフートがポジション争いでユニホームが脱げたシーンは、フートがしゃがんで脱げた点もあるため、ファウルとするのは難しいか。

31分のジャッジ含め、いくつか微妙な判定があったが、採点3は与えられる。それ以上に印象に残ったのは、接触プレーで選手が倒れても、審判団へのアピールが少ないこと。それは選手もサポーターも。86分のシーンは、両選手とも倒れたままでファウルアピールしても不思議ではないのに、普通のフットボールコンタクトとして選手もサポーターも進めていく。Jリーグが目指す『+クオリティ』が垣間見えた試合だった。

 

 

~採点基準~

5:彼なしに試合はありえなかった

4:普通に試合を終わらせた

3:ミスにも見えるシーンがあったが、試合に影響はなかった

2:カード・得点に対する受け入れられない微妙な判定があった

1:ミスから試合に影響を与えてしまった

0:試合を壊してしまった

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