【無料記事/連載:ルール解説vol.3】マセードの倒れ方はシミュレーションになるか?
2016J2第8節のモンテディオ山形×コンサドーレ札幌戦で物議を醸す判定があった。
【負傷を装って、またファウルをされたふりをして、主審を騙そうとする】という【シミュレーション】のジャッジだ。
20分、右サイドからドリブルでPA内に進入したマセードに汰木がチャージ。マセードが倒れると、上村主審は笛を吹き、シミュレーションとする。
マセードは、チャージがくるのを察知し、ボールと汰木の間に体を入れた。【チャージングとは、スペースを確保するべく、ボールがプレーできる範囲内で、腕やひじを用いず、身体的接触を用いて挑むことである】。ここで接触が起きたため、フットボールコンタクトとすることはギリギリ(基準にもよるが)できると思う。
だが、シミュレーションの適用は厳しい。マセードが大げさに倒れたと見たのかもしれないが、なにより汰木のチャージがギリギリだった。シーズン前半戦を終えた所でおそらく行われるであろう日本サッカー協会審判委員会の記者ブリーフィングで、見解を聞いてみたい。