『J番記者による大忘年会2017』~タグ祭り!~12/18渋谷で開催

石井紘人のFootball Referee Jurnal

【前半無料/レポート】JFA審判委員長:現場でミスがあった時は、私たちを批判して欲しい  

先日、日本サッカー協会(JFA)にて開催された「2016/2017 競技規則改正 記者説明会」。説明を行ったのは、アジアサッカー連盟(AFC)審判部長を経てJFA 審判委員会委員長に就任した小川佳実氏だ。 

「今回の競技規則改正ですが、本当に全面改定です。国際サッカー評議会(IFAB)の元にあるプロフェッショナルアドバイザリーパネルとテクニカルアドバイザリーパネル。プロフェッショナルアドバイザリーパネルには中田英寿さんがいて、私は(AFCの審判部長だったので)テクニカルアドバイザリーパネルとしていきました。この二つで(サッカーのルールに関して議論を)あげて、上にあげる。(そのプロセスを見て)ルールは守られて、保守的に決められていると感じました。かたや、テクノロジーを使わない訳にはいかないというのもある。でも、サッカーの根源は揺るがせてはいけない。そのせめぎ合いがありました。そのなかで改定がありました。(中略)

キックオフも変わりました。元々は、一旦、前に出さなければいけなかった。前に出して、もう一人の選手が自陣に下げるというのが行われていた。でも、実際には、前に出したボールを後ろに下げる選手は、最初から相手側のハーフに入っていた。日本人は生真面目ですので、(キックオフの)やり直しさせていましたが、多くはそのままやらせていた。そこで、初めから前に出てしまっているのなら、最初からキックオフを後ろに蹴らせてもいいのではと。競技規則を守っていないのであれば、本来なら守らせないといけないのですが、“仕方がないから、こちら側が変えよう”となった。でも、見ていたらスムーズですよね。今はキックオフが一人でもいいですからね。あと、【あきらかに動かして】がインプレーになりました。触っただけではだめで、皆が見て【あきらかに】となった。(中略)

(【ペナルティーエリア内における決定的な得点の機会の阻止】の変更で)GKはより積極的にボールにプレーできるようになります。今までは、GKは引っかけてしまって得点の機会阻止で退場になるリスクを考えなければいけなかった。ですが、今回のルール改正で、躊躇せずにボールにいけるようになります。Jリーグでは、【得点の機会阻止】は減っていますよね?」

 

上川徹JFA 審判委員会副委員長トップレフェリーグループシニアマネジャー「J1では、今シーズン、【得点の機会阻止】は一回だけです。以前は多かったですけども、選手の方も理解してくれていて、少なくなってきています」

 

―(【ゴールキーパーの反則】「相手が(キックを失敗し)キックを再び行うことになるような競技規則の違反を行ったゴールキーパーも警告とする」)GKが蹴る前に飛び出した場合、キッカーはキックを外し、GKに警告を与えた上で、キックをやり直しすることもできますよね?

 

小川「素晴らしいキッカーですね。遠藤(保仁)選手なら出来るかもしれないですね。ただし、キッカー側も静止したら、自分がイエローですからね。キッカー側もリスクはありますよね。」

 

本当に(【ゴールキーパーの反則】を)厳密に取るんですか?今の質問のように、GKを退場させたくて、そういうキックをする選手もいるかもしれない。

 

今までのJリーグと同じ基準で、GKの違反自体は見極めます。その基準は、ルール改正でも変わっていません。違反があった時に、警告となっただけです。

 

上川「最近、PKの時のGKの動きで(キックの前に飛び出す)侵入するGKは非常に少なくなっている。どこまで前に出ていいかと言うのは難しいんですけど、片足は前に出ていても、片足はライン上に残っているとか。GKには、それ用の映像を作って、チームには紹介させてもらったんですけど、だいぶ改善されていると思います。」

 

―さっきのサンプル映像ですが、実際の試合でもやり直しさせたんですか?

 

小川「もちろんです。あきらかですよね。我々も技術的に、GKがまったくライン上から出ないというのが難しいというのは分かっています。飛ぶために、斜めには出る。言葉との矛盾はある。幅をしっかりとしないといけないんですけど、それを○○㎝というのは難しい。さきほどのインプレーの【あきらか】と同じなんです。10人いたら8人がそうだと思うといったところですかね」

<海外の試合で、ボールボーイがゴールラインを割りそうなシュートを防いでしまった>

小川「(【交代要員、チーム役員、審判員などに対する反則】【その他の者に対しての反則ドロップボール】)カメラマンの方が日本代表の試合でゴールを防げば、得ですよね()

■『選手は警告や退場があり、出場停止になり、公表もされる。なぜ、レフェリーはしないんだ』にも小川審判委員長は言及

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