石井紘人のFootball Referee Journal

【無料記事/審判批評】福島×鹿児島のユナイテッドダービーにハンドリングはあったか?

2016J3第16節の福島ユナイテッドFC×鹿児島ユナイテッドFC戦での判定が物議を醸している。

69分、右サイドの赤尾公のふんわりとしたアーリークロスを、左サイドから走り込んだ選手が折り返す。これを茂木弘人がブロックすると、笠原寛貴主審は笛を吹く。【ハンドリング】の反則をとったようだ。

だが、リプレイで見る限り、茂木の手にボールは当たっていない。おそらく、茂木の右手が上がっていたため、笠原主審は西村雄一氏のいう「ディフェンスのプレーヤーがこのように手を挙げていくと、我々のスイッチとしてはハンドの判定になる可能性が高い」ことから見間違えてしまったのだろう。

笠原主審は良いポジショニングをとろうと、対角線審判法通りに左側から回ろうとしていた。その走りの際に争点が見極められず、誤審となってしまった。

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