石井紘人のFootball Referee Journal

【無料/タキ審判批評】「ハリルJに逆風!?サウジアラビア戦主審はW杯予選でサウジに“疑惑のPK”を与えた」は本当なのか?  

本日1935分キックオフとなるFIFAワールドカップ2018ロシア大会アジア最終予選グループB首位のサウジアラビア×3位の日本戦を割り当てられたシンガポールのタキ主審(参考記事:【審判紹介コラムvol.6】W杯アジア最終予選日本代表×サウジアラビア ムハマド・タキ・アルジャーファリ・ビン・ジャハリ主審とは?)に対し、『(2次予選サウジアラビア対UAE戦で、UAE選手が)スライディングタックルで止めに行くと、ナワフは宙を跳ぶようにしてピッチにもんどり打って倒れ、タキ主審はサウジにPKを与えた。この判定が下された瞬間にUAEの選手たちは激怒し、タキ氏を囲んで猛抗議。たしかにスロー映像を見るとスライディングに行ったオマルの足は、ドリブルで侵入を図るナワフの足にかかっていないように見える微妙な判定だった』と報じられているが、本当に微妙な判定だったのだろうか?

 

「審判員はサウジアラビアに偏ったジャッジをする」というのを前提に試合に臨むと、レフェリーを懐柔しつつ、基準内でプレーし、有利に試合を運ぶというクレバーさが生まれず、レフェリーとの対立関係が生まれてしまう。“中東の笛”“買収”と揶揄するのではなく、Laws of the gameを元に、レフェリーの基準を感じながらプレーさせるような空気を作るべきではないだろうか(参考記事:疑惑の判定に審判買収?サウジアラビア、タイに続きイラクでも終盤にPK2本。予選全3得点がPKに問題はあるのか?

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