石井紘人のFootball Referee Journal

【無料/コラム:どこよりも早い家本政明審判批評採点】チャンピオンシップ浦和レッズ×鹿島アントラーズ:妥当な興梠へのPK、誤審と誤解を招く解説

アウェイの浦和レッズが1-0で鹿島アントラーズを下したJリーグチャンピオンシップ決勝第一戦だが、予想したように家本主審はブレなかった(参考記事:家本政明主審のレフェリースタイルは?)。

議論となるのは57分のPKだろう。詳細は後ほどFBRJに記すが、ポイントはボールにプレーできているかどうかと腰でのチャージ。金田喜稔氏の「PKになるような接触ではない」という解説はサッカー競技規則とかけはなれている。ジャッジに不満がある方こそ、サッカー競技規則(参考記事:サッカー競技規則大幅改正)を一読すれば、無駄なストレスは減る。

それは40分の興梠慎三のハンドリングも同様で、「選手があれだけ(違うとアピールするなら、ジャッジは)どうかなと」金田氏は批判したが、テレビで見てもハンドリングに見えたし、さらに言えばテレビカメラよりも家本主審の方が良いポジション・カメラワークだった。また26分、GK西川周作と競り合った後に遅れて故意に手を出したファン・ソッコに警告を掲出すると、「西川にしてはアドバンテージが欲しかったかも」(福田正博氏)と解説があった。そういった側面もあるが、試合が荒れないようにカードでメッセージを送ったのだと思う。

一方で30分はアドバンテージをとるべきだった。イエローランプが点滅し、両選手がエキサイトするのを察知してしまったが、結果論にはワンテンポ待っても良かった。ただし、鹿島アントラーズ側から不満があがるかもしれない77分のシーンは、互いにボールにプレー出来ているというジャッジで、足が遅れていたり、足裏をみせるような恰好であればファウルをとっただろう。懲戒罰の基準も明瞭で、試合は普通に終わった。録画映像をチェックし、詳細は後ほど有料版にてレポートするが、採点4は与えられる

 

~採点基準~

5:彼なしに試合はありえなかった

4:普通に試合を終わらせた

3:ミスにも見えるシーンがあったが、試合に影響はなかった

2:カード・得点に対する受け入れられない微妙な判定があった

1:ミスから試合に影響を与えてしまった

0:試合を壊してしまった

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