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石井紘人のFootball Referee Jurnal

【コラム】 レフェリーブリーフィング後編:ほとんどの選手が知らなかった競技規則第14条とは?

2017  1  JFA レフェリーブリーフィング』(参考記事:審判委員会「相互理解の向上、レフェリーのレベルアップのため」クラブから意見があった判定について「我々のミスもあった」と公表)の模様の後編のレポートになります(前編はこちら)。

 

上川徹JFA 審判委員会副委員長「横浜Fマリノス×コンサドーレ札幌戦(参考記事:三点目のヴィエイラの腕はファウル?の得点シーンですが、気付きました?」

 

―現地で見ていました。試合中は分かりませんでしたが、直後の映像を見て分かりました。

 

上川「どう監視すべきか難しいです。レフェリーは、当然、まずは左サイドに出たボールを追います。ただ、中を見るタイミングもありました。このパスが出た時点では、パスの地点での接触は起きづらい。相手選手との距離があります。このタイミングでファウルがあれば、気付けたかもしれませんが、そうタイミングよくファウルは起きません。中を見て、外に目を戻した瞬間に起こってしまいます。とは言え、我々はこの判定から学ばなければいけません。中を見るタイミングはある。左サイドの選手が蹴る瞬間に中央を見るのは危険だと思います。ハンドリングの監視もありますから。

こういった少しの時間で、中がどうなっているのか?そこで反則が起きていなくても、互いに引っ張っているようであれば、中を注意することもできますし、副審に伝えることもできる。ただ、副審もオフサイドラインの監視もありますので、簡単ではない。主審も間接視野には入っていたと思うのですが、間接視野では見極められない事象だと思います。何かが起きるという気付きがないと確認できませんA1側とフォースに伝えるという手はあったかもしれませんが、その前からつかみ合いがあれば伝えられたと思います。この時はつかみ合いというよりは、札幌の選手が探りに行った手だったんですよね。その手を引っ張った形です。」

 

―抗議なかったですね。三点目だからかもしれないです。

 

上川「ただ、終わってからは意見交換しています。」

 

―札幌の選手が突き飛ばそうとしていますよね?

 

上川「守備側のいやらしい手ではありますよね。この手がなければ、攻撃側のホールドは起こらなかったかもしれません。ただ、守備側の選手が出した手を、相手選手をおさえていると反則とするのは、難しい。探ろうという手ですので。

次です。湘南ベルマーレ×ザスパクサツ群馬戦。レフェリーはPKを与えました。反則はあきらかにあります。中か外かの話です。映像のアングルで真横はないので、はっきりは分かりません。ただ、テレビのアングルよりもベストなポジションはレフェリーのアングルです。長いパスからの判定でしたが、動きだしも早く、スプリントもしっかりとしていた。選手が一度切り返したので、時間ができて良いポジションをとれたというのはあります。正しい判定を下せたのと、ポジションに説得力があります。真横のカメラがないので断言はできませんが、こういったポジションで下した判定に関しては、我々はサポートします。」

 

―逆にレフェリーが近すぎませんか?選手がパスしたいゾーンに入っていると思うのですが?

(残り 3550文字/全文: 4858文字)

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