石井紘人のFootball Referee Journal

【無料/審判批評】徳島ヴォルティス×ジェフユナイテッド千葉戦:馬渡のボールボーイへの乱暴な行為、高山啓義主審は選手に詰め寄られても毅然とジャッジ

J210節、徳島ヴォルティス対ジェフユナイテッド千葉戦が2017429日にジェフのホーム(フクダ電子アリーナ)で行われ、00の前半14分に「事件」が起きた。
徳島陣地から左サイド深くのスペースに放り込まれたロングボールに馬渡が反応したが、同時に千葉のGK佐藤優也もペナルティエリア外に飛び出していた。両者は交錯しながらも先に佐藤が触れ、タッチラインにボールを蹴り出したように見えた。ゴールマウスがガラ空きになったため、すぐに再開すればゴールになると思ったのだろうか、馬渡はボールボーイに近寄りながらボールを要求した。だが、馬渡の望むタイミングでは渡されなかった。そのため馬渡は投げ渡されたボールをボールボーイに弾き返し、さらに肩を突き飛ばした。馬渡にはすぐにレッドカードが提示された。

サッカージャーナリストで審判ライセンスを持つ石井紘人氏はJ-CASTニュースの取材に、問題のシーンについてこう分析する。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170501-00000004-jct-ent&p=1

 

乱暴な行為

乱暴な行為とは、身体的接触のあるなしにかかわらず、競技者がボールに挑んでいないときに相手競技者に対して、あるいは、味方競技者、チーム役員、審判員、観客またはその他の者に対して過剰な力を用いたり粗暴な行為を行う、または、行おうとすることである。

加えて、競技者がボールに挑んでいないとき、意図的に相手競技者やその他の者に対して頭や顔を手や腕で打つ場合、その力が微小なものでない限り、乱暴な行為を犯したことになる。

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