石井紘人のFootball Referee Journal

無料:サンフレッチェ広島×川崎フロンターレ長谷川のゴールとすべきだったアディショナルタイムのオフサイドをなぜ副審はオンサイドとジャッジできなかったのか?【審判批評コラム】

「これでいいのか?鹿島西の問いかけに審判側対応なし」を取材してみた

 

川崎フロンターレ優勝後、ピッチを出る中村憲剛と家本政明主審の抱擁の理由を両者に聞いてみた

 

町田×名古屋での人違い退場で審判団と選手にどのようなやりとりがあったのか?試合後報道とは違う事実を取材した

 

サンフレッチェ広島選手たちのコンディションが良い。

池田誠剛フィジカルトレーナーに話を訊くために等々力まで取材にいったのだが、審判批評をせざる得ない結末になってしまった。

それは川崎フロンターレが一点を追う展開で迎えた90分。左サイドをえぐった車屋がマイナスのクロスを小林に合わせる。なんとかGK林が体に当てるものの、そのボールを競り合って倒れた小林と水本が体を伸ばし、こぼれたボールを最後は長谷川が押し込んだ。

画像で見ても、動画で見ても、間違いなく長谷川はオンサイドポジションにいたが、オフサイドでゴールは取り消しになってしまった。

なぜ、副審はオフサイドとしたのだろうか?

長谷川がゴールネットを揺らした瞬間、副審はセンターライン方向に走ろうとステップを踏んだように見える。つまり、オンサイドと見極めていたように感じる。

実際に副審のポジショニングは、この時の最終ラインである和田(車屋にスライディングしたまま倒れていた)と同列のポジションをとれている。

だが、サンフレッチェ広島選手のアピールを受け、副審はセンターライン方向に進むのをやめ、フラッグアップするかしないかを主審に委ねてしまった。

この時、副審は頭に、本来はこのシーンであればオフサイドラインのみのシンプルな見極めで良いのだが、「GKのセーブ」「水本のクリアが意図的なのか」など後から様々な情報を入れてしまったのだろう。

結果、副審からの主審との協議の論点にオフサイドラインが消え、最初にジャッジした絵と違う絵を描いてしまい、誤審というエラーを起こしてしまった。

 

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