石井紘人のFootball Referee Jurnal

無料:74分のセレッソ大阪木本にハンドリングを適用し、サガン鳥栖にPKを与えるべきか?【井上知大審判団批評】

J16節ではセレッソ大阪×サガン鳥栖戦で「ジャッジの面で納得できない部分もありました」とサガン鳥栖フィッカデンティ監督が語った【ボールを手または腕で扱う】、いわゆるハンドリングを適用すべきかというシーンがあった。

まず、ハンドリングは、「ハンドリングをする意図があっても、手や腕にボールが当たらなければ、ハンドリングにはならない」(上川徹)。

とは言え、手や腕にボールが当たればハンドという訳ではなく、【次のことを考慮しなければならない】。

・ボールの方向への手や腕の動き(ボールが手や腕の方向に動いているのではなく)

・相手競技者とボールの距離(予期していないボール)

・手や腕の位置だけで、反則とはみなさない。

分かりやすく説明すると、

ハンドリングという反則には明確な定義というのが、なかなかありません。例をあげると、手を大きく使って、スライディングでブロックにいく。スライディングに行く時には、手を体につけてスライディングするのは難しい。このプレーは、見ようによっては、ボールの方向に手が動いたように見えるし、自然な状況とも見える。どうしても主観が判断に入ってしまうので、何をもって正しいとするかが非常に難しい。ただ、この見極めのなかでは『こういう手の広げ方はしないであろう』と。ということは、ボールが来る状況をふまえて、手を広げた可能性が非常に高い。そこでボールが当たればハンドリングの反則。というような仮説をふまえる。仮説とか状況とか選手の意図を総合的に判断します。総合的なので、個人の価値観、サッカー観が加えられて、反則かどうかは我々審判員のなかでも、ジャッジが分かれます。

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