石井紘人のFootball Referee Journal

無料:ジェフェルソン・バイアーノへの反スポーツ的行為での警告は?【栃木FC×水戸ホーリーホック:上村篤史審判団批評】

J218節の栃木FC×水戸ホーリーホック戦のイエローカードが話題になっている。

それはジェフェルソン・バイアーノのゴールパフォーマンスへの警告だ。『ゲキサカ』紙によると、「今まで同じパフォーマンスをしてイエローはなかったのに、今回はなぜイエローが出たのか。レフェリーの人たちにハッキリしてほしい」(参照リンク)とバイアーノは訴えているという。

 

反スポーツ的行為に対する警告

競技者が反スポーツ的行為で警告されなければならない状況は様々である。例えば:

〇負傷を装って、またファウルをされたふりをして(シミュレーション)、主審を騙そうとする。

〇プレー中、また主審の承認を得ずにゴールキーパーと入れ替わる。

〇直接フリーキックとなる反則を無謀に行う。

〇相手の大きなチャンスとなる攻撃を妨害、または阻止するためにボールを手または腕で扱う。

〇相手の大きなチャンスとなる攻撃を妨害、または阻止するためにファウルを犯す。ただし、ボールをプレーしようと試みて反則を犯し、主審がペナルティーキックを与えた場合を除く。

〇ボールをプレーしようと試みて反則を犯し相手競技者の決定的な得点の機会を阻止し、主審がペナルティーキックを与えた場合

〇(その試みが成功しようとしまいと)ボールを手または腕で扱って得点をしようと試みる、あるいは、得点を阻止しようと試みて失敗する。

〇フィールドに認められないマークを描く。

〇フィールドから離れる承認を得たのち、フィールドから出る途中でボールをプレーする。

〇サッカーに対してリスペクトに欠ける行為を行う。

〇競技者が競技規則の裏をかき、(フリーキックからも含め)意図的に味方のゴールキーパーに頭や胸、膝などでボールをパスする。ゴールキーパーがボールに手または腕で触れたか否かは関係しない。

〇プレー中、または再開のときに言葉で相手競技者を惑わす。

 

得点の喜び

競技者は得点をしたときに喜ぶことはできるが、その表現は過度になってはならない。

あらかじめ演出されたパフォーマンスは勧められず、時間をかけ過ぎてはならない。

得点の喜びのためにフィールドを離れることは、警告の反則ではない。しかし、競技者は、できるだけ早くフィールドに戻らなければならない。

次の場合、競技者は警告されなければならない:

〇安全や警備に問題が生じるような方法でピッチ外周フェンスによじ登ったり、観客に近づく。

〇挑発したり、嘲笑したり、相手の感情を刺激するような身振りや行動をする。

〇マスクや同様のものを顔や頭に被る。

〇シャツを脱ぐ、シャツを頭に被る。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ