石井紘人のFootball Referee Journal

無料:ロシアW杯日本代表×コロンビア戦のダミル・スコミナ主審とは?【審判批評コラム】

2018FIFAワールドカップロシア大会の日本代表の運命を左右する一戦といっても過言ではないコロンビア戦。

その試合を務めるのはダミル・スコミナ主審率いるチームスロベニアだ(参照リンク)。

ダミル・スコミナ主審は、健康上の理由からプロサッカー選手ではなく、レフェリーを目指した。日本だと家本政明主審(参照リンク)と同じプロセスである。

2003年から国際主審となり、ビッグコンベションのデビューはEURO2012年で、同大会ではグループリーグだけでなく、準々決勝のドイツ×ギリシャも割り当てられるなど将来を嘱望されていた。それを物語る様に、2012年には第四審判員としてUEFAチャンピオンズリーグ2012決勝戦ドルトムント×バイエルンを割り当てられ、当時、欧州屈伸のレフェリーであるチーム・リッツオーリを間近で感じた。

その後も順調にビッグマッチを重ね、ヨーロッパリーグ2016決勝アヤックス×マンチェスター・ユナイテッド戦を吹き、今シーズンはチャンピオンズリーグ準決勝ローマ×リヴァプールを“ヘッドラインになるようなミスなく終わらせた”。レフェリー運もある(参照リンク)。

そんなダミル・スコミナ主審だが、カッサイのような独特さ(参照リンク)はなく、Jリーグのトップレフェリーと変わらない。欧州組はもちろん、Jリーグ組もフィットするはず。

『表現力』を多用し、若き日から経験を積んだことで弱さを出さない。南米の選手たちに惑わされることもない。

だからこそ日本選手たちは無駄な異議を避け、立ち上がりの15分で基準を感じ、90分を終えることがポイントになる。

スコミナ主審は、現在41歳と脂がのっており、次も見据えている。FIFA屈指のレフェリーが日本代表戦に割り当てられたというのは、日本にとってラッキーと言える。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ