石井紘人のFootball Referee Journal

無料:なぜ日本×ベルギー戦にセネガルのレフェリーが?マラン・ディディウ主審とは?【ロシアW杯審判批評コラム】

2018FIFAワールドカップロシア大会ラウンド16の日本代表×ベルギー代表戦でセネガルのトリオが割り当てられたことに海外紙が驚きの声をあげている。

日本とセネガルは今大会グループリーグ第二戦で戦い2-2の引き分け、最終的に勝ち点も同じだったが、フェアプレーポイントの差で日本が決勝トーナメントに進出したことで、遺恨的に報じているメディアもある。

それもあり、日本戦にセネガルのトリオが割り当てられたことが物議を醸しているのだろう。

ただ、今大会は欧州代表×南米代表や中南米代表のビッグマッチがあるため、中南米や南米のトリオはそちらがアポイントされる。

そうなると欧州×アジアにはアフリカ勢という選択肢しかない。日本はポーランド戦でザンビアのジャニー・シカゾウェ主審(参照リンク)が割り当てられているため、コスタリカ×セルビア戦とウルグアイ×ロシア戦の二試合で経験を積んだマラン・ディディウ主審率いるチームセネガルのトリオしかなかったか。

セネガル人が主審をするのは2002年の日韓大会以来16年ぶりと訊くと不安に感じるかもしれないが、FIFAクラブW杯やリオ五輪でも笛を吹いている。さらにいえば、日本戦も担当している(参照リンク)。ディディウ主審は今大会がラストであり、年齢的にもピーク。Jリーグの若手レフェリーのように厳しくファウルを見極める。

この試合はディディウ主審にとってもビッグマッチだ。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ