石井紘人のFootball Referee Journal

無料:なぜW杯決勝ピタナ主審はPKとしたか?元選手たちの批判は正しい?FBRJ読者(開幕してすぐ)「ハンドリングが物議を醸す」と予言【フランス×クロアチア審判団批評】

Goal.com参照リンク)によると、多くの名プレーヤーたちが2018FIFAワールドカップロシア大会決勝戦の33分の判定を批判している。

「これはレフェリーのミスで、VARのミスではない。VARはただあの場面をリプレイしたにすぎない」(元リヴァプール:ジェイミー・キャラガー氏)

「ここまでの大会からも、あの判定は相応しくない」(元イングランド代表アラン・シアラー氏)

では、そのシーンを振り返ってみたい。

33分、フランスのグリーズマンが右サイドからコーナーキックを蹴る。

インスイングのボールはゴールに向かい、ニアサイドでマテュイディがすらした所でクロアチアのペリシッチの腕にボールが当たる。

だが、ボールが腕に当たればハンドリングという訳ではない(参考記事:ルール解説vol.15ハンドリングとは?)。

ピタナ主審の角度からは争点がクリアではなかったかもしれないが、おそらく『腕の位置』と『ボールとの距離』からハンドリングの適用は考えていなかったように見える。

だが、VARは腕が上から下にさがった点をフォーカスし、【腕がボールの方向に動いた】可能性を主審に伝えたのだろう。

そして、ピタナ主審はビデオレビューに向かった。

ピタナ主審は40秒画面を見て、ピッチに戻ろうとしたが、もう一度レビューを7秒行い、画面を見ながらコミュニケーションシステムで話しているように見えた。

 

「ハンドリングとは100%言い切れない。わざとボールに触ろうとしていない。反応するには距離が近すぎた。主審が判断するまで、あまりに時間がかかったことが、それを物語っている。(ハンドリングかどうか)確信できなかったんだ」(元イングランド代表リオ・ファーディナンド氏)

「確信がない時は、ペナルティーを与えてはいけない。誤った判断だ」(元ドイツ代表監督ユルゲン・クリンスマン氏)

 

ハンドリングの適用はサッカー競技規則上受け入れられるのか?また先制点が生まれるきっかけとなったグリーズマンへのファウルはダイブなのか?は…【フランス×クロアチアW杯決勝ピタナ審判団批評】

川崎フロンターレ優勝後、ピッチを出る中村憲剛と家本政明主審の抱擁の理由を両者に聞いてみた

 

ドラゴン久保竜彦90分間独占インタビュー

 

西村雄一ノンフィクション

 

【Jリーグ紀行第1回】正しい判定をした審判員、記者会見場でメディアや監督はどのような話をしているか?

 

町田×名古屋での人違い退場で審判団と選手にどのようなやりとりがあったのか?試合後報道とは違う事実を取材した

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