無料:Vファーレン長崎×川崎フロンターレ、セレッソ大阪×ガンバ、ベガルタ仙台×サガン鳥栖【レフェリーブリーフィング後編①審判批評コラム:意見交換の多いクラブは?】
前回に続き、『レフェリーブリーフィング』の判定の相互理解のためのレポートを掲載したい。
ルヴァン杯決勝の湘南ベルマーレ×横浜Fマリノス戦の36分(参照リンク)
上川徹日本サッカー協会(JFA)審判委員トップレフェリーグループシニアマネジャー「試合自体も非常にフェアでした。なので、積極的にアドバンテージを採用できる試合の雰囲気でした。だから、レフェリーも笛のタイミングを遅らせ、アドバンテージを適用できた。」
J2第37節のジェフユナイテッド千葉×モンテディオ山形戦の44分
「このシーンも意見交換会となりましたけど、『DFが一枚余っていますよね』でご理解頂けました。」
J1第29節のセレッソ大阪×ガンバ大阪戦の2分
「『GKへの影響』を見て頂ければ、オフサイドですよね。」
J2第32節のロアッソ熊本×大分トリニータ戦の31分
「これはハンドリングとなりましたが、ハンドリングとは考えません。
近い位置からで、腕の位置も不自然ではありません。お腹に当たった後に、腕に当たっています。
ボールに当たった後に、腕が大きく跳ね上がった部分を見たのでしょうが、アクシデンタル的と見ます。」
J2第35節の愛媛FC×ジェフユナイテッド千葉戦の21分
「あきらかなハンドリングですが、主審は見極められませんでした。
このハンドリングの手の後ろで、両選手がもつれます。この接触をフォーカスしにいってしまいました。
まさか、この流れで、DFの選手がハンドリングにいくとは予測できなかったのです。ただ、コースが変わったのは分かるので、コーナーキックとなりました。
副審もサポートできませんでした。主審ももちろんですが、副審もサポートが必要です。」
J1第29節の鹿島アントラーズ×川崎フロンターレ戦の55分(参照リンク)
「これも腕には当たっていますが、ハンドリングとは考えません。」
J1第25節のコンサドーレ札幌×ヴィッセル神戸戦の83分(参照リンク)
「競技規則的には問題はありません。
ただ、FKのマネジメントを考えると、GKが壁の指示をしているのであれば、位置に戻るまでは再開させるべきではないと思います。
主審は『(遅延行為を防ぐ意味合いとして)とにかく早く再開をさせたかった』と。FKを蹴る札幌が2-1でリードしている状況を考えたのでしょう。
でも、『それは違うでしょう』と。神戸からすると、GKがポジションについていない状況で再開させれば、不信感となってしまう。
壁も出来ており、主審は、その壁だけを見ていたため、GKがポジションについたかどうかも見ていない。『壁も出来ているし、GKは構えているはずだ』という先入観を持ってしまっていた。
的確なマネジメントではありません。」
J1第30節のベガルタ仙台×サガン鳥栖戦の64分
「あきらかに相手選手がいることを分かって、左肘をあげています。
残念ながらレフェリーも気付いておりません。【乱暴な行為】で退場にすべきでした。」