石井紘人のFootball Referee Journal

本日22時締切:最優秀主審投票「レフェリーとGKは似ているが、違いは“褒めて貰えるか”」【審判批評】 #Jリーグアウォーズ #拡散RT希望 #審判 #DVD審判

審判員とゴールキーパーは似ている気がする。

ひとつのミスが試合に与える影響は計り知れず、かくも多くのことを依存される。そして、そこに立てるのはかくも少ない人でもある。

川口能活や楢崎正剛と同世代だったゴールキーパーが、国民の注目を浴びることはなかった。なぜならば、ゴールキーパーとして日本代表のピッチに立てるのは一人。日本代表選手として選出されるのは三人だが、実際は二人の競争となることが多い。フィールドプレーヤーならば、10人という枠が存在するが、ゴールキーパーに用意されるスポットライトはひとつしかなく、怪我以外で途中交代枠は使われず、同様に入れ替わりもあまりない。

 

それは審判員も同様だ。FIFAワールドカップ2002年日韓大会に選ばれたのは上川徹だったが、岡田正義もエントリーされていた。どんなに優秀であっても、同国から二人がワールドカップに選出されることはないし、決勝など桧舞台に立てるのはその中からさらに一人に絞られる。ゴールキーパー同様に、孤独極まりない。

 

そんな審判員とゴールキーパーには大きな違いがある。ゴールキーパーは「ファインセーブ」と言って褒めてもらえるが、審判員が喜ばれることは、まずない。

 

ということで、たまには褒めてみたい。

毎年恒例のフットボールレフェリージャーナル最優秀レフェリーを選ぶという形で。

 

Jリーグアウォーズで最優秀主審賞を最多受賞している西村雄一は、二度のワールドカップで掴んだ経験と自信をベースに優雅な姿勢と高い表現力で試合をコントロールする。

プレミアリーグのインストラクターから「ヨーロピアンなレフェリーだ」と評された家本政明のゲームコントロールも欧州リーグ基準を感じられる。

村上伸次の基準や試合の進め方も同様だ。

割り当てこそなかったがロシアワールドカップ後の佐藤隆治の笛のタイミングや間からは高い表現力が感じられる。

そこに食い込んでいくのが佐藤と共にアジアカップのアポイントを受けている飯田淳平。

東城穣の淡々としたクオリティーの高いレフェリング。

岡田と上川、西村と家本のように国内でのハイレベルでの競争を促す存在になっているのが、昨年のゼロックスを経て一つ突き抜けた感のある木村博之。

今年のゼロックスで福島孝一郎も判定力とコミュニケーションの高いスキルを見せた。

中村太は元ヴァンフォーレ甲府の選手ということもあり、選手視点も持つ。

国際審判員として経験を積んでいる岡部拓人。

松尾一のマンマネジメントの的確さ。

中澤佑二とのコミュニケーションが話題になった高山啓義。

“顔”が確立されてきた今村義朗。

同様に廣瀬格も強さを感じられる。

存在感をつけている井上知大。

今年の天皇杯で結果を残した山本雄大は、アンテナに磨きをかけてボックスの判定の精度が高まった。

FootBallRefereeJournalが注目する若手レフェリー、荒木友輔の基準、スプリントも要注目だ。

強さを持つ池内明彦、上田益也、山岡良介もワンランク上を目指す。岡宏道、大坪博和にも期待したい。

 

なんて羅列をしてみたが、サポーターの方々からすれば、嫌いな名前ばかりだろう。

 

フットボールにミスはつきものであり、審判員もミスをしているため、当然の感情かもしれない。

このように褒めてみた所で、反論できる火種を持つ人たちは多数存在するだろう。それでも、あえて訊いてみたい。

 

最優秀レフェリーは誰ですか?

  

DVD【審判 ~もう一つのJリーグチーム】

2019年5月発売予定

    ■お名前:
    (会員登録済のユーザーは登録ユーザー名が自動的に表示されます)

    ■「2018年最優秀レフェリー投票」

    ■上記で「その他の主審」を選択された方は以下に主審名をお願いします。
    ■投票理由を教えてください

    « 次の記事
    前の記事 »

    ページ先頭へ