石井紘人のFootball Referee Journal

『デイリースポーツ』『スポニチ』『日刊スポーツ』『ゲキサカ』誌「三木谷会長「松本戦で不可解判定」VAR必須と訴え」→原博美氏「主審のナイスジャッジ」【審判批評】

ヴィッセル神戸の三木谷浩史会長のツイートから『デイリースポーツ』『スポニチ』『日刊スポーツ』『ゲキサカ』誌などが「三木谷会長「松本戦で不可解判定」VAR必須と訴え」と表題にした松本山雅FC×ヴィッセル神戸戦を『Jリーグジャッジリプレイ』(DAZN)が取り上げた。

 

まずは13分の松本の先制点だが、中美慶哉がオフサイドポジションにいたことで、視聴者からはオフサイドを主張する声が多かったようだ。

が、高いボールに対して、中美はジャンプもブロックもしておらず、満場一致で「オフサイドではない」と判定された。

 

続いて議論となったのが、72分のウェリントンのゴール取り消しについて。

平畠啓史氏は率直に「僕も最初は何があったのか分からなかった」

と語ったが、原博実Jリーグ副理事長は「これは大崎のファウル。よく見ると松本の選手二人を引っ張っている。ファウルをとられても仕方がない」と判定を支持する。

上川徹JFAトップレフェリーグループシニアマネジャーも「レフェリーに話を訊くと、大崎選手がウェリントン選手をフリーにするために、選手をおさえている」と上田益也主審の見解を語ると、原氏も「引っ張って、ユニホームが伸びている。これはレフェリー良いポジションでフォーカスもしているし、ナイスジャッジ」と笛を吹いたタイミングも含め、上田主審の判定を称賛した。

上川氏は「予測として、大崎選手はボールを見ていないんですよね。そういう時は、相手をブロックに入ることが多い」ことからフォーカスにいくとテクニカル的な部分も付け加えた。

 

他にも湘南ベルマーレ×ジュビロ磐田戦の17分の大久保嘉人のファウルも取り上げられ、平畠氏の「ファウルだけど、ボールへの意図はあるのでカードはなし」に対し、原氏は「イエローカードが必要」と意見が割れる。

「映像で見る限りあきらかに遅れている。相手に怪我を負わすような必要以上の力はありませんが、個人的には警告があって良いかなと。レフェリーも止めに間に入れればベストだった。ただ、レフェリーは近いポジションにおり、左足も程度を見た上でカードを出さなくてもあれないと判断したのだと思います」(上川氏)と結論付けられた。

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