DOGSO
そんな【得点、または、決定的な得点の機会の阻止】が適用されるファウルは、
◦ 反則とゴールとの距離
◦ 全体的なプレーの方向
◦ ボールをキープできる、または、コントロールできる可能性
◦ 守備側競技者の位置と数
この4つが揃ってはじめてレッドカードが掲出される。
DOGSOは、ファウルが起きた瞬間を審判用語でいう「シャッターをきって」ジャッジする必要がある。
ファウルが起きた瞬間にどのような配置だったか。その絵は写真のように切り取らないと、【守備側競技者の位置と数】や【全体的なプレーの方向】の印象が変わってしまう。というのも、守備側競技者はゴール方向に戻っていることが多く、瞬間で切り取らないとカバーリングできたように見えてしまうからだ。
以上が簡単なDOGSOの考え方になるのだが、DOGSOとジャッジした時には【三十罰=トリプルパニッシュメント】も考えないといけない。
・ハンドの反則でのDOGSOはレッドカード。
・ペナルティーエリア外で起きたDOGSOはレッドカード。
・ペナルティーエリア内で起きたホールディングやプッシングなど腕を使ったファウルやボールにプレーする可能性がないファウル(押さえる、引っぱる、押す、または、ボールをプレーする可能性がないなど)はレッドカード。
・ペナルティーエリア内で起きたファウルでも、その反則がボールをプレーしようと試みて犯された反則だった場合、反則を犯した競技者はイエローカードでおさまる。
ということで、DOGSOかどうかは、
最初に、ファウルが起きた瞬間の静止画で四要件を満たしているかジャッジして、
DOGSOであれば、ペナルティーエリアの外か中か
ペナルティーエリア内であれば、どのようなファウルだったか
でカードの色が変わると考えると分かりやすいのではないだろうか?
最後に、競技規則を抜粋するので目を通して欲しい。
退場となる反則
競技者、交代要員または交代して退いた競技者は、次の反則のいずれかを犯した場合、退場を命じられる:
◦ ハンドの反則を犯し、相手チームの得点または決定的な得点の機会を阻止する(自分たちのペナルティーエリア内にいるゴールキーパーを除く)。
◦ フリーキックで罰せられる反則を犯し、全体的にその反則を犯した競技者のゴールに向かって動いている相手競技者の得点、または、決定的な得点の機会を阻止する(以下の「得点、または、決定的な得点の機会の阻止」に規定される警告の場合を除く)。
得点または決定的な得点の機会の阻止
競技者が、ハンドの反則により、相手チームの得点または決定的な得点の機会を阻止した場合、反則が起きた場所にかかわらず、その競技者は、退場を命じられる。
競技者が相手競技者に対して反則を犯し、相手競技者の決定的な得点の機会を阻止し、主審がペナルティーキックを与えた場合、その反則がボールをプレーしようと試みて犯された反則だった場合、反則を犯した競技者は、警告される。それ以外のあらゆる状況(押さえる、引っぱる、押す、またはボールをプレーする可能性がないなど)においては、反則をした競技者は、退場させられなければならない。
競技者、退場となった競技者、交代要員または交代して退いた競技者が主審から必要な承認を得ることなく競技のフィールドに入り、プレーまたは相手競技者を妨害し、相手チームの得点または決定的な得点の機会を阻止した場合、退場の対象となる反則を犯したことになる。
次の状況を考慮に入れなければならない。
・反則とゴールとの距離
・全体的なプレーの方向
・ボールをキープできる、またはコントロールできる可能性
・守備側競技者の位置と数