石井紘人のFootball Referee Journal

なぜ久保建英は退場したのか?取り消しの可能性は? 賛否の「2枚目イエロー」を審判批評家が分析【ビジャレアル×バレンシア:デルセロ・グランデ審判団批評】

「スライディングの時、久保選手とソレール選手はボールに対して5050くらいの距離でした。リプレーを見ると久保選手はスライディングでボールを触った後、相手が来ているのが見え、『足を畳もうとした』と思います。しかし畳み切れず、畳もうとした動きが、主審の心証としてはおそらく『足を上げた』ように見えた。実際、久保選手の足裏が太ももをスパイクしてしまっています。なので主審は『無謀な方法でのプレー』という判断で警告を出したのでしょう。

先にボールに触ったのが久保選手だったことは、レフェリーも見ているはず。ただ、先に触れば何をしてもいいわけではなく、『チャレンジの仕方』が問われます。レフェリーとしては、久保選手が相手を顧みずに無謀な方法でチャレンジしたと判断し、警告としたのでしょう。

意見が分かれる一番の理由は、この視点の違いだと思います。久保選手のチャレンジを見ている人には『警告でも仕方ない』と思うし、久保選手のプレーの結果と足の入り方を見ると『それほど危険じゃない』と考える。レフェリーによっても、全員がイエローを出すという場面ではないでしょう」

https://news.yahoo.co.jp/articles/a94b915b78e7baf77d18b0144ddf92c68a684004

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