山下良美主審①印象に残っている試合に等々力に20,379人が詰めかけた2015年12月の皇后杯決勝アルビレックス新潟レディース×INAC神戸レオネッサ
女性審判員として初めてJリーグの試合を担当した山下良美主審の質疑応答が本日Zoomにて行われた。
―両チームの態度について如何でしたか?
「両チームの選手とも、プレーに集中していて、私自身にストレスが溜まるシーンはなかったです。とてもフェアにプレーしてくれていたと思います。」
―難しいシーンはなかったですか?
「ありませんでした。どの試合も、どの場面も、「これが難しかった」というシーンはないので、それと同じでした(笑)一番難しかったとするならば、コイントスですね。」
―どんな心境でJリーグの舞台に立たれましたか?
「試合を担当するにあたって、とても大きな責任は感じておりました。今まで先輩方が築いてきた道を私も繋いでいく役目がありますし、この機会を得るにあたって、JFAやJリーグの方々、チームの方々、選手や見ている方々の理解もあります。同じ仲間のレフェリーが、全国の色々な所で積み上げてきている信頼もあります。そういったものを背負って、この試合を担わないといけないなと責任は重く感じていました。
ただ、緊張感に関しては、始まる前は緊張していたのですが、始まってからは、そんなことを考える暇もなかったです。」
―女性レフェリーが一歩踏み出せた意義をどのように感じられていますか?
「男性女性に関わらず、審判員に少しでも注目して貰えると嬉しいと思っております。今まで目が向かなかった方々に、少しでも目が留まって貰えれば凄く嬉しいです。」
石井紘人:レフェリーの方々の取材をすると、Jリーグに上がってくるまでに転機となった試合があると聞くことが多いのですが、そのような試合はありますか?
「もしかしたら、転機になったとは違うのかもしれませんが、印象に残っている試合があります。
2015年12月に皇后杯の決勝を担当したのですが、とてもたくさんの観客の方が見に来てくださって、その後も反響があって、女子サッカーの力を感じたと言いますか、フィールドに立って周りを見回す時に、女子サッカーって、これだけの注目を集められるのだなというか、『人の心を動かすことが出来るのだな』という力を感じたので、その試合はとても印象に残っています。」
石井:女性レフェリーが男性の試合を担当する中で、たぶんスピードが一番難しいのかなと思うのですが、レフェリーになられて、男子の試合でも出来そうだなと手応えを掴んだのはいつくらいでしょうか?
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