無料:選手の追加の出場停止(サスペンション)は規律委員会の決定で審判側は無関係「ハンド」「J2での危険な行為」「VAR」について【レフェリーブリーフィングレポート】
本日、Zoomにて『2021年第3回レフェリーブリーフィング』が開催された。
今回のトピックスは3つ。「ハンドについて」「J2の危険な行為について」「VARについて」扇谷健司JFA(日本サッカー協会)審判委員会副委員長が説明を行った。
まずはハンドだが、解釈が明確化されたシーンの最たる例であるJ2第19節の群馬×町田戦の71分の判定、考え方をクリアにするためのワードである”バリア”の例としてJ1第20節の湘南×柏戦の48分などがとりあげられた。
このように、審判員が競技規則を正しく適用する一方で、選手たちも「ハンドに対する配慮も見えるようになった」(扇谷氏)というシーンもピックアップされた。同時に「磐田×新潟戦のように、私はハンドで良いと思うが、ノーハンドと見る方もいる」(扇谷氏)とハンドの反則の難しさも語られた。
J2にいくつかあった危険なシーンについては「しっかりと判定できていたか?という課題感がある。我々レフェリー側ははより的確な対応が必要だし、選手にも配慮を持って頂く必要があるのかなと感じています」(扇谷氏)と映像を交え、メディアとも議論を行った。ちなみに、選手の追加の出場停止には審判側は関与しておらず、Jリーグ規律委員会マターである。
最後にVARのデータ、いくつかの事象が公開された。メディアから疑問のあがった21節の仙台×浦和戦についても正しいプロトコルだったことが映像を使って明かされたので、後ほどレポートしたい。