石井紘人のFootball Referee Journal

無料:主審の毅然さと厳格さが凝縮されたレフェリング【オマーン戦コ・ヒョンジン審判団批評】#daihyo #日本代表 #森保監督 #W杯アジア最終予選

レフェリーの毅然さ、厳格さが凝縮されたレフェリングだった。

1分、遅れたチャレンジ。12分、プレーできる範囲外からの不用意なチャージ。15分の大迫が倒れたシーンも程度からも受け入れられる。同様に南野のチャージも不用意さはないとみた。

岡田武史氏が「絶対勝ちたいというのが感じられない」と評したように、日本のインテンシティが低いこともあり、連動するようにファウルも少ない立ち上がりとなった。

そんな中でもコ・ジョンジン主審は、22分の山根のチャレンジもノーファウルとしたように、オマーン選手のアピールに惑わされず、不用意かどうかをしっかりと見極めていく。24分のボールアウトも的確だ。

27分のオマーンサポーターが苛立ちのリアクションをしたファウルも、足に影響してからボールにいっており、ファウルは妥当といえる。

45分、三苫にサイドを突破された所をアルハルティがホールドで止めるが、注意などもなし。中の状況もあるので、カードがマストなシーンではないが、注意もなかったことを考えると、そこまでカード基準は厳しくなさそうだ。

さすがに56分のスピードを持った遠藤のスライディングには無謀な方法でのプレーで警告が掲出された。足を畳んでおり、足裏はみせていなかったため、レッドまではいかない。

57分の南野が倒れたシーンは、リプレイがなかったため何とも言えないが、接触に不用意さはないと見たのだろう。71分の吉田のファウルは、ボールへの意図、部位と程度から懲戒罰も注意もなし。今日のカード基準が貫徹されている。

90+2分、古橋の突破をチャンス潰しでファウルにて止めに行ったアサーディに警告。

 

オマーン選手のアピールは毅然と突き放し、厳格なポスチャーで試合を締め、普通に試合を終わらせた。

 

~採点基準~

5:彼なしに試合はありえなかった

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