石井紘人のFootball Referee Journal

【毎年恒例の無料投票:Jリーグ担当審判員の2021シーズンが終了】皆さまが選ぶ2021年最優秀主審は?

毎年恒例の読者の皆様が選ぶ2021シーズン最優秀レフェリー投票の時期になりました。

ちなみに、なぜこのタイミングなのかと言いますと、リーグ戦の終了と共にJリーグアウォーズは行われますが、『週刊審判批評』は審判員のスケジュール同様に天皇杯までがシーズンとしております。

さて、今年のJリーグアウォーズ最優秀主審は飯田淳平プロフェッショナルレフェリー(PR)でした。今季、『週刊審判批評』でも取り上げられることないくらいに普通に試合を終わらせ、かつ国際審判員としても活動していたのだから当然といえます。

その一方で、受賞者への疑問ではなく、下記の記事にあるように「では、昨年は?」という声もありました。

【石井紘人コラム】Jリーグアウォーズ最優秀主審副審賞は「J1各クラブからキャプテンと年長選手(シーズン〇試合以上出場)の2名、計36名とJリーグ担当主審58名に一票ずつ渡す」「300試合で表彰」

ですが、先日の家本政明PRの引退会見で質問をさせて頂いて、「あれ?実はJリーグアウォーズ最優秀主審って一貫しているのでは?」とも思いました。

 僕が言うのはおこがましいんですけど、今の評価システムの中の良いレフェリーに、僕のパフォーマンスは入らないんです。

【家本政明主審引退会見③】「クラブの職員として働いたのが全てだったし、他のレフェリーとは決定的に違う所」Jリーグ担当審判員の評価とはどうあるべきか?

ということで、今回の投票では、『週刊審判批評』内での基準も皆様にお伺い出来ればと思います。

 

~採点基準~

5:彼なしに試合はありえなかった

4:普通に試合を終わらせた

3:ミスにも見えるシーンがあったが、試合に影響はなかった

2:カード・得点に対する受け入れられない微妙な判定があった

1:ミスから試合に影響を与えてしまった

0:試合を壊してしまった

 

『週刊審判批評』では「普通に試合を終わらせる」ことに重きを置いてきました。ある意味では、基準が一貫していれば、「警告に見えたけど、この基準なら受け入れられる」と感じ、それで「普通に試合を終わらせた」ならば、採点は4でした。また、基準から外れたようなミスがあれば試合に影響はなくても採点は3

では、採点2となる「あれはカードにすべきだった」というシーンがあり、でも監督や選手は何も思ってなく、普通に試合は終わった場合は?の採点2は低すぎるのかな?なんて思ったりもしまして、評価基準をどうするべきなのか再考しております。

この評価の積み重ねが、『週刊審判批評選出の最優秀主審』になると思いますので、

最優秀主審の選出と共に、現在の評価基準に疑問のある方は付け加えて頂ければ幸いです。たとえば、もしJリーグアウォーズとFIFAの基準にズレがあるのであれば、「FIFAワールドカップで笛を吹くための基準」みたいなのを設けても面白いと思っております(その場合は取材をして基準を深く知る必要がありますが)ので、これを機にご意見をお聞かせください。

 

 

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    ■「2021年最優秀レフェリー投票」

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    ■投票理由を教えてください

     

    審判員とゴールキーパーは似ている気がする。

    ひとつのミスが試合に与える影響は計り知れず、かくも多くのことを依存される。そして、そこに立てるのはかくも少ない人でもある。

    川口能活や楢崎正剛と同世代だったゴールキーパーが、国民の注目を浴びることはなかった。なぜならば、ゴールキーパーとして日本代表のピッチに立てるのは一人。日本代表選手として選出されるのは三人だが、実際は二人の競争となることが多い。フィールドプレーヤーならば、10人という枠が存在するが、ゴールキーパーに用意されるスポットライトはひとつしかなく、怪我以外で途中交代枠は使われず、同様に入れ替わりもあまりない。

    それは審判員も同様だ。FIFAワールドカップ2002年日韓大会に選ばれたのは上川徹だったが、岡田正義もエントリーされていた。どんなに優秀であっても、同国から二人がワールドカップに選出されることはないし、決勝など桧舞台に立てるのはその中からさらに一人に絞られる。ゴールキーパー同様に、孤独極まりない。

    そんな審判員とゴールキーパーには大きな違いがある。ゴールキーパーは「ファインセーブ」と言って褒めてもらえるが、審判員が喜ばれることは、まずない。

    ということで、たまには褒めてみませんか?

    毎年恒例のフットボールレフェリージャーナル最優秀レフェリーを選ぶという形で(参考記事:レフェリーとGKは似ているが、違いは“褒めて貰えるか”)!

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