石井紘人のFootball Referee Journal

無料:西村雄一レフェリーのナイスジャッジと今村義朗ビデオアシスタントレフェリー(VAR)のナイスサポート【ジュビロ磐田×サガン鳥栖戦のCKを奪ってからのファビアンゴンザレス先制点】

J1第17節ジュビロ磐田×サガン鳥栖の競技規則的に珍しい先制点となったシーンを『Jリーグジャッジリプレイ』(DAZN)が取り上げた。

それは8分、コーナーキック(CK)時に岩崎と堀米が近付いて何やら動きを見せていると、上原が近付いていき、ボールを堀米に当てる。このリバウンドしたボールからジュビロのカウンターが発動し、先制点が生まれた。

中継映像では、サガン側がCKを開始していたか分からず、SNSでは「CK成立していないのでは?」「不可解判定」とされていたらしい。

たしかに中継映像は分かり辛く、戸田和幸氏も「あれだけ確信をもって上原がつつきにいったので、(サガンのキッカーが)触ったのかもしれない」と予想するしかなかった。

 

CKは、競技規則上では【ボールは、けられて明らかに動いた時にインプレーとなる】と記されている。

誰にとってあきらかな?なのか、については「レフェリー」、そして「相手競技者」、この試合で言えばジュビロ選手たちがどう感じるかになる。

 

家本政明氏は『ジャッジリプレイ』が用意した中継では流れなかった別角度の映像と共に解説。

映像では、岩崎はコーナーエリアにセットされたボールを右足で動かしており、充分にCKは成立していた。結果的に「策士策に溺れる」トリックプレーとなってしまったのだ。

「この映像を見させてもらえると、あきらかに動いている」(戸田氏)し、「レフェリーの角度からも見えている」(家本氏)。

私も西村雄一レフェリーの判断はナイスジャッジだと思う。

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